後悔しないための本当に正しい屋根工事・屋根リフォームがここにある【屋根専門・石川商店のスピンオフブログ】

屋根業界にいるからこそ伝えられる真実...屋根の点検・調査から見た屋根の状態や屋根リフォームの工事の様子、悪質なリフォーム営業の手口、はたまた趣味のお話しなど、皆様のためになる話題をご紹介していきたいと思います。

国からの補助金で太陽光の保守点検をしている会社から業務委託された…という怪しいリフォーム会社

太陽光発電システムの点検と偽り屋根に上る悪質なリフォーム会社が存在します。

 

突然訪問してきたのは「国の補助金により点検依頼を受けている会社から業務委託を受けている会社」から業務委託を受けている「株式会社○○○○」と言ってきたそうです。

 

「国の補助金により点検依頼を受けている」という会社は?

 

 

その国の補助金により点検依頼を受けた会社というのは「サポートコール」という会社のようです。

 

ちなみに「サポートコール」で検索すると大東建託パートナーズの「サポートコール24」、次いで「一般社団法人ギャンブル依存性予防回復支援センター」、そしてバーチャルオフィスや電話代行事業を展開する会社などがヒットします。

 

しばらく検索を続けましたが「サポートコール」という社名で太陽光発電システムの点検ができるような会社はありませんでした。

 

さらにその「サポートコール」という会社から業務委託を受けているのが「株式会社○○○○(漢字4文字、ひらがな8文字)」という神奈川県内にある会社、つまり今回突然訪問してきた会社になります。

 

太陽光パネルの点検ということで訪問し屋根に上がって屋根材を故意に割る、太陽光の設置の仕方が悪いだとか難癖をつけるだけつけて、肝心な太陽光発電システムの点検結果を報告しない…まぁ知識のない方が屋根に上ってるのですから無理もありません。

 

ちなみにこちらの会社、SNSなどに施工事例を多数アップしておりますが、その施工写真を拝見する限りではまともな会社に思えますが、今回のように太陽光発電の点検と偽って屋根に上っていることから「悪質なリフォーム会社」と言わざるを得ないと思います。

 

悪質なリフォーム会社、リフォーム業者は各地を転々とし狙いを定めています。

 

被害に遭わないためには絶対に相手にしないことです。

モニエル瓦(ホームステッド)入荷予定

 

すでに廃版となったモニエル瓦(ホームステッド)ですが、中古となりますが近々入荷する予定です。

 

【入荷予定】

・ホームステッド 桟瓦(地瓦)

・ホームステッド ケラバ

・ホームステッド ケラバ角

・ホームステッド 桟棟(棟瓦/三角冠)

・ホームステッド 大巴

・ホームステッド 隅巴

※全て塗装歴があります。

 

 

モニエル瓦は日本各地で多くの屋根に使われております。

 

外壁塗装等のリフォーム現場では足場の下にある瓦が割れることも想定されます。

 

入手困難な屋根材となりますので、必要な方はお気軽にお問い合わせください。

 

 

絶対に屋根に上らせない!悪質な屋根リフォーム業者の最近の手口は?

後を絶たない悪質な屋根リフォーム業者による点検商法。

 

「近くで工事をしていてお宅の屋根を見たら...」

「たまたま通りかかって...」

「親方から言われて伝えにきました...」

 

このように突然訪ねてくる手口はもう古いかもしれません。

 

最近ではご自宅の近くで実際に工事中の建設現場やリフォーム現場があれば、そこに携わってる業者を装って声を掛けてくる手口もあれば「今度近くで工事をするので挨拶に伺いました」といった手口もございます。

 

さらに...

 

「先日近くで工事をしていて騒音などご迷惑をお掛けしたのでないかと思って...」

 

などと実際には工事をしていないのにあたかも工事をしていた風に訪ねてくるといったケースもございます。

 

あの手この手でなんとか仕事を取りたいのか、はたまたその場のお金が目当てなのかは不明ですが、突然訪ねてくるリフォーム営業、特に屋根の不具合を指摘してくる業者は「まともな会社」ではないと考えたほうが無難です。

 

悪質な輩は全国に数多く存在します。

 

「おかしい」と思ったらすぐに110番してください。

ニチハ「パミール」の改修工事はカバー工法ではなく「葺き替え」が良い理由と施工事例(ロアーニⅡ編)

ニチハ「パミール」は販売終了(2008年)から15年近く経過しております。

 

数年前までニチハによる個別の補償もありましたが、名古屋地裁で争われていた裁判が数年前に結審し和解が成立してからは補償もされなくなったようで、パミールの改修工事は基本的にお施主様の負担になってしまいます。

 

弊社では2007年にニチハ「パミール」における不具合を発見し、多くのお客様の屋根でパミール改修工事に携わってまいりました。

 

ウェブで検索するとパミールの改修工事の事例を見ることができますが、その多くが金属屋根材によるカバー工法(重ね葺き)です。

 

しかし本当にカバー工法が正しいのでしょうか?

 

(施工前)

 

過去に塗装歴のあるパミールですが、屋根材端部は層間剥離による表面の浮き上がりが見受けられます。

 

 

パミールを剥がしました。

 

パミールに限らずスレート系屋根材はルーフィング材と屋根材との僅かな空間に結露が発生します。

 

 

この結露が原因でパミールを留め付けている釘(ラスパート釘)が錆びてくるのです。

 

 

 

 

この結露は外気と室内から上がってくる内気との温度差で発生するものです。

 

おそらくカバー工法をしてもこの現象はなくなることはないでしょう。

 

では結露で発生した水分はどうなるのでしょうか?

 

自然に消えるまで水は待ってくれません。

 

細かい水滴同士が繋がることで大きな水滴となりルーフィング材の上を流れていくのです。

 

ルーフィング材の上にだけ結露は発生するのではありません。

 

パミールは屋根材の裏にも結露が発生しております。

 

(パミール裏面の結露)

 

結露で発生した細かな水滴は大きな水滴となって流れ、その一部は屋根材を固定している釘付近にたどり着きます。

 

そして長い年月をかけて水の通り道をつくり、それがいずれ小屋裏へと落ちてきます。

 

 

小屋裏へ落ちた水分はいったん天井の断熱材に溜まります。

 

そこから溢れてきた水分がボードの上に進み、やがて天井にシミとなって表れてくるのです。

 

 

この現象が発生するまで恐らく10年以上はかかると思います。

 

「雨漏り」ではないにしろ、将来そのようなリスクのあるカバー工法(重ね葺き)が、屋根の改修工事として本当に正しいのでしょうか?

 

将来発生するであろうリスクとお客様のことを考えた場合、カバー工法が屋根の改修工事として正しいかどうか問われれば、私はやはりカバー工法ではなく「葺き替え工事」をお勧めしたいと考えております。

 

よって今回も葺き替え工事をお請けすることになったのですが、今回は建築基準法の制約をクリアさせるため既存の屋根材よりも軽い屋根材を使用することが必須条件でした。

 

【各屋根材の重量】

(金属屋根材)

・アイジー工業:スーパーガルテクト 5kg/㎡

・ニチハ:横暖ルーフS 約3kg/㎡

 

(アスファルトシングル)

・伊藤忠建材:オークリッジスーパー 約12kg/㎡

・旭ファイバーグラス:リッジウェイ 約10kg/㎡

・田島ルーフィング:ロアーニⅡ 約11.5kg/㎡

※カタログデータから算出(役物含まず)

 

パミールよりも軽い屋根材となると金属屋根材、又はアスファルトシングル系の屋根材となりますが、外壁取り合い部分の納まり(改修用雨押板金を使用することで起きる意匠的な問題)なども考慮し、既存の雨押板金が再利用可能なアスファルトシングル系の屋根材を採用することにしました。

 

アスファルトシングル系の屋根材は旭ファイバーグラスの「リッジウェイ」や伊藤忠建材の「オークリッジ」が代表的なのですが、施工後に表面を保護するための細かい石粒が風の影響を受け落下してくる(カタログでは施工後数か月で納まると記載されています)ため、今回はその症状が発生しにくい田島ルーフィング製の「ロアーニⅡ」を採用致しました。

 

(田島ルーフィング ロアーニⅡ)

 

 

 

棟部分は同質納まりとなっておりますが、板金役物で納めることも可能です。

 

カバー工法は既存屋根材撤去費や廃材処理費がかからないため、一般的に葺き替えと比較した場合には安く施工ができると言われております。

 

ただ将来的に雨漏りではないにしろ結露によるトラブルが発生することが想定されるのであれば、パミールやコロニアルなどのスレート系屋根材の改修工事でベストな選択はカバー工法ではなく葺き替えのほうが正しい判断となるのではないでしょうか?

 

 

 

 

【屋根リフォーム】大建工業のナチュールから大和スレートのバンビーノ・テゴラへ...

大建工業のナチュールから大和スレートのバンビーノ・テゴラへ...

屋根葺き替え工事が完工しました。

 

【施工前】

※大建工業の屋根材「ナチュール」にはアスベスト(石綿)は含まれておりません。

https://www.daiken.jp/news/detail/news_ir_file/file/asbestopro20151120.pdf

 

【新規ルーフィング】

弊社では田島ルーフィング製のライナールーフィングを標準で使用しております。

 

【新規屋根材施工】

今回使用する屋根材は大和スレートのバンビーノ・テゴラ

かつて旭化成建材から発売されていた屋根材「ナノルーフ」の技術を引き継いだ屋根材です。

屋根下地との間に空気層を設けることができるので従来の化粧スレート(コロニアル)と比較した場合、暑さや寒さを抑えることができる屋根材です。

 

【施工完了後】

 

(大和スレート バンビーノ・テゴラ 色:テゴラ・シェイドブラウン)

村山商事と西部警察

東京・府中市にある村山商事さん、こちらのお店はクルマのコーティングや鈑金塗装、カーフィルムの施工やオーディオの取り付けなどを行っているお店で、ファンの方はご存知のように石原プロモーションとも関係があって、西部警察など石原プロモーションの手掛けた作品の劇用車の管理も行っておられました。

 

ショールーム内には西部警察で使用されたサファリやゴリラ警視庁捜査第8班で使用された車両がショールーム内に展示されており、気軽に見せていただくこともできたのです。

 

(西部警察で使用されたサファリ)

 

(ゴリラ警視庁捜査第8班で使用された三菱・エクリプス)

 

2017年8月に小樽にあった石原裕次郎記念館が閉館、そこに展示されていた西部警察の車両たちは全て村山商事さんの下で管理・保管されることになり、不定期でしたが公開メンテナンスが行われ多くのファンが訪れていました。

 

(西部警察に登場したスカイラインと映画「栄光への5000キロ」で使用されたブルーバード)

 

(ゴリラ警視庁捜査第8班で使用されたスタリオンとエクリプス)

 

(西部警察で使用されたスーパーZ)

 

(石原裕次郎さんのハワイでの愛車、キャデラック)

 

ファンにとってはまさに「聖地」と言っても過言ではない村山商事さんですが、今年の5月、事業拡大に伴い本社を立川市(住所:立川市西砂町3-17-4)へ移転することになり、それに伴い長く管理・保管されていた車両たちが搬出されることになったのです。

 

実は遡ること2020年7月、サファリを除く西部警察の車両はすでに搬出されておりましたが、スーパーZは一度村山商事さんに戻ってきており、今年の5月の時点では村山商事さんに残っていた車両は西部警察で使用されたスーパーZとサファリ、そしてゴリラで使用された車両だけでした。

 

(ゴリラで使用されたパジェロ)

 

(ゴリラで使用されたデボネア)

 

5月のとある日、まずはゴリラで使用された車両が搬出されました。

 

さらにその数日後にはスーパーZとサファリが搬出されることになったのです。

 

(西部警察で使用されたスーパーZ)

 

スーパーZにはカバーが被せられました。

特に目立つ車両なので輸送中に人目につかないように配慮されておりました。

 

(西部警察で使用されたサファリ)

 

サファリもスーパーZと同じ日に搬出されましたが、こちらは一部パーツを取り外した状態でカバー被せないまま搬出されました。

 

西部警察、ゴリラで使用された車両ですが現在は石原音楽出版の下で維持・管理されているそうで、またいつの日かファンの前にその雄姿を見せてくれることを期待したいと思います。

 

また村山商事さんにおかれましてはこれまで開催された公開メンテナンス等で大変お世話になりました。

 

代表の村山様をはじめスタッフの皆様、この場をお借り御礼申し上げるとともに、今後の益々のご発展を祈念申し上げます。

 

本当にありがとうございました!!

 

(奥からサファリ、マシンX、スーパーZ)

 

(奥からサファリ、スーパーZ、エクリプス)

 

#村山商事 西部警察

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#西部警察 車両

 

2001年~2008年までのコロニアルNEOは要注意!

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#屋根リフォーム

#屋根調査

 

 

平成13年(2001年)4月以降に製造されたクボタのコロニアルNEOは、それまでのスレート屋根材に含まれていたアスベスト(石綿)が使用できなくなったことによって、屋根材の強度が弱くなっております。

 

これはコロニアルNEOだけに発生していることではありません。

 

当時クボタ(現在のケイミュー)から発売されたその他のスレート屋根材(ビルダー向けの専用商品であるグリシェイドNEO、ザルフなど)にも同様の問題が発生しております。

 



 

 

コロニアルNEOの後継商品である現行の屋根材「コロニアルクァッド」が発売されたのが2008年。

 

つまり2001年~2008年に建てられた住宅において使用されているコロニアルNEOには多かれ少なかれ同様の問題が発生しているといえます。

 

見た目に異常はなくても屋根リフォームで再塗装工事を行うために高圧洗浄をしたら屋根材が多数割れて塗装できないという事例も多発しております。

 

その時点でお施主様への報告があればまだ良いのですが、割れが発生した状況でも塗装工事を強行するケースも見受けられ、塗装後数年経った時点で問題が発覚することもあります。

 

これは最初の調査の時点での見落としがあること、そしてコロニアルNEOに起きている問題を知らない施工業者さんが多いことが大きな要因だと考えます。

 

2001年~2008年にかけて新築された方におかれましては、すでに屋根の塗り替えをされた方も多いと思います。またこれからリフォームをしようとご検討されている方もいらっしゃると思います。

 

トラブルを未然に防ぐためには、屋根の専門業者による屋根の点検調査が必要です。

 

この記事が少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。

 

 

「漆喰が剥がれてますよ」やってはいけない漆喰の重ね塗り工事

お宅の屋根の漆喰が剥がれてますよ...

 

 

そんな声を掛けられたことはありませんか?

 

瓦屋根で築20年も経つと起きてくるる「漆喰の剥がれ」を指摘するリフォーム業者。

 

そこでよく行われる工事が「漆喰の重ね塗り工事」なのですが、これは本当に危険な工事なのです。

 

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(漆喰の重ね塗りをされた瓦屋根)

 

 

見た目は綺麗に仕上がっているように見えますが...

 

 

瓦先端から漆喰の表面までわずか5mm

 

これでは雨漏りのリスクが上がってしまいますがそれだけではありません。

 

 

重ね塗りされた漆喰はいずれ剥がれてしまいます。

 

(建材展より)

(建材展より)

 

瓦屋根の漆喰は瓦(のし瓦)の先端からおよそ30mm程度のところにあるのが本来の納まりです。

 

これは雨水の流れを考慮し雨水が外に排出されるようになっているためです。

 

 

しかし漆喰の重ね塗りされてしまった瓦屋根はわずか5mmしかありません。

 

重ね塗りした漆喰表面が雨水の流れを堰き止めてしまい、いずれ表面が剥がれてしまうのです。

 

漆喰の剥がれは経年により発生するものです。

 

瓦屋根は長年何度も地震や台風などの自然災害に耐えてきておりますので、経年により劣化が起きることは防ぎようのないことです。

 

漆喰が剥がれている場合、熨斗(のし)瓦にズレが生じたり棟に歪みが発生しているなどの不具合は必ず起きています。

 

(熨斗瓦のズレ)

 

(棟の歪み)

 

漆喰が剥がれているからと言って、漆喰を重ね塗りする工事は決して正しい屋根工事とは言えません。

 

屋根を調査し漆喰の剥がれや熨斗瓦のズレ、棟の歪みの発生が確認できたなら、漆喰を重ね塗りするだけではなく「棟の積み直し工事」をすることをお勧めいたします。

 

ただ棟瓦や熨斗瓦にズレが生じておらず、ごく一部の漆喰だけ剥がれているのであれば、表面の漆喰を剥がして中の土を掻き出し、漆喰を詰めるのは有効です。

 

この場合、漆喰の厚塗りし過ぎないように仕上げれば大丈夫です。

 

瓦屋根の修理、特に和形は長年の経験と技術が必要です。

 

間違っても通りすがりのリフォーム業者に修理を任せることは避けていただきたいと思います。

 

ニチハ「パミール」の補償問題と今後の屋根リフォームについて

(ニチハの製造した屋根材 パミール)

 

名古屋地裁で争われていたニチハと釘製造メーカーによる裁判は昨年(令和3年)に結審し和解が成立した模様です。

 

その詳しい内容はごく一部の関係者のみ知り得るもので、社内の人間にも明かされていないようです。

 

そしてニチハがこれまで行っていた補償についても一部を除き対応しなくなったようです。

 

もっとも製造を打ち切ってからまもなく15年を迎えようとしておりますので、これも致し方ないところではありますね。

 

パミールの製造が終了したのは2008年、市場に流通していたのは2009年の春先頃までと思われますので築14年~15年を経過している屋根、特に分譲住宅や建売住宅などに相当数使用されていると思われます。

 

ただパミールだからといってすぐに屋根から雨漏りが発生するわけではありません。

 

重要なのは屋根のリフォームをどのように行うかという点です。

 

パミールは「層間剥離」という屋根材がミルフィーユ状に剥離が発生するものです。

 

これは塗装を行ってもいずれ必ず発生しますので、屋根塗装は不可となります。

 

(塗装されたパミールに発生した屋根材表面の剥離)

 

屋根塗装が不可なので残る選択肢はカバー工法(重ね葺き)、又は葺き替えの2択になります。

 

重ね葺き工事、葺き替え工事にはそれぞれメリット、デメリットがございますが、そのあたりはまた別の機会にお伝えしたいと思います。

 

#パミール

#ニチハ

#補償

【屋根リフォーム】築15年 コロニアルNEOからバンビーノテゴラへ…屋根葺き替え工事

今回ご紹介する屋根リフォームは築15年のコロニアルNEOからバンビーノ・テゴラへの屋根葺き替え工事です。

 

(令和4年2月 現地調査より)

 

アスベスト(石綿)が含まれなくなったコロニアルNEOは、経年により屋根材にヒビが入り割れが多数発生する傾向にあります。

 

特に築10年を超えたコロニアルNEOは経年により屋根材に汚れが付着したり褪色などの症状が発生します。

 

これらの症状が発生したとき「屋根塗装」という選択もございますが、コロニアルNEOは屋根材の強度が落ちたことで、屋根材にヒビが入ったり割れたりという症状が起きていますので、屋根塗装をする際に行う高圧洗浄で更に割れが発生してしまい「塗装できない」といったことも多々起きております。

 

(コロニアルNEO 屋根材のヒビ割れ)

 

 

 

(コロニアルNEO 屋根材の劣化)

 

これらの症状を踏まえ、弊社ではコロニアルNEOなどのスレート屋根材においては「屋根塗装」は決してお勧めしません。

 

そこで今回、お客様の強いご要望により屋根の葺き替え工事をお請けすることになりました。

 

屋根葺き替え工事

屋根を葺き替えるのであれば屋根リフォーム(塗装等)が不要で耐久性のある屋根材、さらに真夏の暑さを少しでも抑えることが出来る屋根材として大和スレート(本社:香川県高松市)のバンビーノ・テゴラを採用しました。

 

(大和スレート バンビーノ・テゴラ  色:シェイドブラウン)

 

 

施工前の全景です。

 

見た目はさほど異常がないようにも見えますが、細かくチェックするとヒビ割れなどが発生しておりました。

 

既存コロニアルの撤去が終わりました。

 

新規ルーフィングの施工です。

弊社では数あるルーフィングの中から長年の信頼と実績のある田島ルーフィングの「ライナールーフィング」を標準で採用しております。

 

新規屋根材の施工です。

バンビーノ・テゴラは屋根材の厚みは6mmなのですが、独自の立体成形技術により見かけ厚が25mmございます。

そして最大の特徴は、屋根下地と屋根材の間に空気層が確保される点にあります。この空気層のおかげで真夏は直射日光を緩和され、冬は温かい室内の空気が建物内にとどめる効果があり、1年を通じて快適な環境がもたらされるのです。

 

施工完了後の全景です。

 

バンビーノ・テゴラの表面塗装はクリア層とエナメル層(ともにアクリルシリコン塗装)になっております。

 

なおコロニアルNEOと比較した場合、唯一の欠点は積雪により屋根からの落雪が発生しやすいことです。

 

そのため屋根勾配により雪止金具を増やすなどの対策は必要になります。

 

屋根を葺き替えるのであれば...

コロニアルNEOだけでなく、築15年前後のスレート屋根材(グリシェイドNEO、ザルフ、レサス、パミールなど)は、屋根材の強度不足によりヒビ割れ等がほぼ間違いなく発生しております。

 

そんな問題が起きているなかで屋根リフォームに直面したとき、同じ屋根を葺き替えるのであれば現在ラインナップされているコロニアルグラッサなどにするのではなく、真夏の暑さを抑えることが出来る大和スレートのバンビーノ・テゴラにしてみてはいかがでしょうか。

 

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#葺き替え

#コロニアルNEO

#バンビーノ

【被害者急増】突然訪ねてきたリフォーム業者を絶対に屋根に上がらせてはダメです!

2021年も残すところあと僅か…今年も新型コロナウイルスに振り回された1年になりましたが、私にとっては新型コロナウイルスよりも悪質な屋根業者に振り回された1年でもありました。

 

「近くで工事をしていてお宅の屋根を見たら板金がパタパタ浮いていて…」

 

このような手口は何年も前から横行しています。

 

ただ最近は更に酷くなっており、屋根に上って屋根を壊す業者が増えてきております。


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この写真は悪質な業者が屋根に上って故意に割ったものです。

 

その証拠に割れた小口が真っ白な状態…こちらの屋根、実はお向かい様の屋根業者が屋根の不具合を指摘してきたのです。

 

ただこの屋根材が割れている面はお向かい様の屋根からは見えない面なのです。



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上の2枚の写真も同様の手口で瓦を故意に割ったものです。

 

テープで養生がしてありますが、これはハウスメーカーの担当の方が修理まで時間がかかりそうだということで応急処置をされたものです。

 

こちらもやはり割れた小口は非常に綺麗な状態、つまり悪質な業者が瓦を割ったことは明白です。

 

突然訪ねてくる屋根業者のほとんどは悪質な業者です。

 

なかには…ごく稀に親切な業者さんもいらっしゃるとは思いますが、多くは詐欺だと思っても間違いはないでしょう。

 

そしてその多くは、会社名など名乗らず帰っていきます。

 

その場で見込みがないと思えば彼らは二度とやってくることはありません。

 

突然訪ねてくる業者、特に屋根の不具合を指摘してくる業者にはくれぐれもご注意ください。

【屋根リフォーム】コロニアルNEOからバンビーノテゴラへ葺き替えたお客様の声

今年の3月に弊社にて屋根の葺き替えをお請けしたお客様からの声をご紹介します。

 

【工事内容】

屋根葺き替え工事

【既存屋根材】

コロニアルNEO(ケイミュー)

【ご提案差し上げた屋根材】

バンビーノ・テゴラ(大和スレート)

 

屋根下地との間に空気層を設けることのできる屋根材を採用することで真夏の暑さを少しでも緩和させることを目的として、今回は大和スレートのバンビーノ・テゴラをご提案致しました。

 

【施工前】

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【施工中】

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【施工後】

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【お客様の声】

林さん、ご無沙汰しておりますがお元気でいらっしゃいますでしょうか。

我が家はお陰様で皆元気にしております。

家の外回りを綺麗にしていただいたので気持ち良く過ごさせていただいております。

大変お世話になりありがとうございました。

 

遅くなってしまいましたが今年の夏を過ごしてみての感想をお伝えしようと思いメールをさせていただきました。

 

家族に聞いてみた所、残念ながらよく分からないという感想でした。

私の感想は、日中2階に上がると、むわっと熱気が充満しているのですが、

夜になって2階に上がると随分それが解消しているように感じました。

その為、北側の部屋ですが8月まででエアコンを付けて寝たのは1回だけで済みました。

その他の日は窓を開けて扇風機のみです。

扇風機だけだと勿論暑さはあるのですが、暑さで夜中に目が覚めることは1度もありませんでした。

昨年の夏はエアコンを付けて寝ていたので、やはりバンビーノテゴラのお陰ではないかと思っています。

南側にある部屋で寝ている家族は、ずっとエアコン付けっぱなしで寝ていましたが。。

 

一階のリビングでも、昨年は朝起きてすぐにエアコンを入れていたと思うのですが、

昼前位まで入れなくても大丈夫な日が多かったです。

勿論暑いには暑いのですが耐えられるというかエアコン入れずに済みました。

私は、屋根のお陰ではないかと思っております。

 

これから台風シーズンになりますが、以前のように屋根が欠けたりする心配がないので、

その点についても安心しております。

 

我が家の屋根にとって1番いい工事をご提案下さり本当にありがとうございました。

もしも屋根に何か心配事が起こった場合にはまたご相談させていただきたいと存じますので、

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

【天窓リフォーム】古い天窓を新しく...天窓(トップライト)交換工事のご紹介

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古くなった天窓を交換...

 

屋根葺き替え工事併せて天窓(トップライト)の交換工事をお請け致しましたので、その様子をご紹介したいと思います。

 

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天窓周辺の屋根材を撤去、天窓の枠を外します。

 

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ガラスを撤去し...

 

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天窓本体の木枠を撤去します。

 

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開口部の上部に巾木を取り付け...

 

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開口部周辺の下地を隠すためにルーフィング材を裏返しに施工します。

 

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新しい天窓の固定が終わりました。

 

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天窓周辺に防水シート(片面接着の専用防水紙)を施工...

 

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天窓周辺に専用の「水切りセット」を施工します。

今回の屋根葺き替え工事では、大和スレートのバンビーノ・テゴラという厚みのある屋根材を施工するため、水切りセットは瓦用のものを使用します。

 

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瓦用水切りセットは水下、側面、上部と部材が分かれています。

水下側と側面の重なる部分にはコーキング剤を塗布します。

 

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側面の水切りセット取り付けが終わり...

 

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上部水切りセットを取り付け...

 

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天窓周辺の屋根材を葺き上げて施工は完了です。

天窓(トップライト)は定期的なメンテナンスが必要な部分ですが、メンテナンスを行っていないために天窓から雨漏りが発生するトラブルも多いのです。

 

また新築当時の施工不良により雨漏りするケースもあります。

(※この場合新築後数年以内には必ず雨漏りが発生してしまいます)

 

天窓の耐用年数は一般的に25年前後と言われております。

 

天窓を交換するには周辺の屋根材を撤去する必要がございますので、屋根を葺き替えるタイミングが天窓を交換する絶好のタイミングなのです。

 

屋根の葺き替えに併せて、天窓の交換もご検討されてはいかがでしょうか?

ザルフからバンビーノ・テゴラへ...屋根葺き替え工事が完了しました

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(大和スレート バンビーノ・テゴラ)

 

今回ご紹介する屋根工事はクボタ(現在のケイミュー)が製造したザルフから大和スレートの「バンビーノ・テゴラ」への葺き替え工事です。

 

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築20年を迎えたクボタのザルフ、ところが近くで工事をしていた業者から屋根材の割れを指摘されたことがきっかけで屋根に不安を持たれたお客様からのご依頼でした。

 

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屋根に上ると屋根材が割れております。これはザルフ特有...というよりクボタの屋根材の特長といえます。

 

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屋根材のひび割れ...これもクボタの屋根材に多く発生している現象です。

 

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割れた小口が剥離しボロボロに...これらの不具合が原因で雨漏りに繋がる可能性はほとんどありませんが、数年前から敷地内に屋根材とも割れる欠片が目に付くようになったこともあり、今回屋根の葺き替え工事をお請けすることになりました。

 

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既存屋根材を撤去したあと新規ルーフィングを施工します。

弊社では田島ルーフィング製のライナールーフィングを標準で採用しております。

改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった防水性・耐久性共に他の追随を許さない最高級品質を誇るルーフィング材(下葺き材)です。

雨漏りを防ぐ最後の砦となるルーフィング材、ここには拘りもって施工を行っております。

 

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こちらが大和スレートの「バンビーノ・テゴラ」です。

 

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屋根材と下地とのあいだに通気層を設けることができるため、これまでのザルフと比較した場合、真夏の暑さを軽減させる効果も期待できます。

 

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今回は屋根の葺き替え工事に併せてトップライト(天窓)の交換も行います。

屋根材の厚み(ザルフの5.2mmに対しバンビーノ・テゴラは6mm)が変わることと、トップライトの経年による雨漏りを防止する意味合いも含め、ベルックス製のトップライトへと交換させていただきました。

 

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なお今回のトップライト交換工事の様子は別記事でご紹介したいと思います。

 

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施工完了後。

 

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まるで陶器瓦のような美しさを放っています。

 

【施工前】

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【施工後】

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気になる屋根の重量ですが、ケイミューの主力屋根材であるコロニアルグラッサが1坪あたり約68kgなのに対し、大和スレートのバンビーノ・テゴラもほぼ同等の数値となっております。

 

近年では屋根のリフォームとして古い屋根材の上から重ねて施工する「カバー工法」を選択される方も増えておりますが、建物への荷重を考慮すると古い屋根材を撤去して新しい屋根材を施工する「葺き替え工事」が断然おススメです。

 

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コロニアルより優れた屋根材【大和スレート バンビーノ・テゴラ】

2001年(平成13年)以降に多くの戸建て住宅の屋根に採用されているコロニアルNEOなどは、それまで含まれていたアスベスト(石綿)が使えなくなったことによって屋根材の強度が不足しており、屋根材が割れている現象が多くみられております。

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(コロニアルNEO)

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(ザルフ 屋根材の割れ)

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(コロニアルNEO 屋根材の剥離)

 

その後2008年(平成20年)になりコロニアルNEOの後継品としてコロニアルクァッド、コロニアルグラッサが発売されました。

 

発売後10年以上経過しましたが、コロニアルNEOほどではありませんがやはり屋根材のひび割れなどは少なからず発生しているのが現状です。

 

そんなコロニアルに替わる屋根材として注目したいのが大和スレート(本社:香川県高松市)から発売されている「バンビーノ・テゴラ」という屋根材です。

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(バンビーノ・テゴラ)

 

「バンビーノ・テゴラ」はもともと旭化成建材(株)から2005年(平成17年)11月に発売された「ナノルーフ」という屋根材で、2009年9月に販売を終了しますが、同年8月にその技術を大和スレートが引き継ぎ「バンビーノ・テゴラ」として長年販売されている屋根材です。

 

バンビーノ・テゴラは屋根材自体の厚みは6mmと公表されておりますが、独自成形によって屋根材の見かけ厚が25mmもあり、下地との間に空気層ができるので真夏の暑さを軽減させることが可能なのです。

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(バンビーノ・テゴラ 屋根材と下地との空間)

 

一方のコロニアルは屋根材と下地との間に僅かな空気層しかできないため、暑さを軽減させることは出来ません。

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(コロニアルクァッド 屋根材と下地との空間)

コロニアルよりも屋根材に厚みがあることと原料・製造過程の違いから製品本体に起因するひび割れなどはほぼ皆無、メーカー担当者曰く「コロニアルと一緒にしてもらっては困る...」とか。

 

そして大和スレートのバンビーノ・テゴラとケイミューのコロニアルクァッド、コロニアルグラッサの最大の違いは屋根材本体の品質保証の内容です。

 

ケイミューのコロニアルはグレード3の製品について色10年保証なのに対し、大和スレートのバンビーノ・テゴラは塗膜・製品基材の保証が20年となっているのです。

 

屋根材の重量もコロニアルとバンビーノ・テゴラはほぼ同じ。

 

弊社の実績では屋根材本体の価格はコロニアルグラッサとほぼ同額ですが、各種部材の差額や施工費などの違いにより、工事価格はコロニアルグラッサの約20%程度アップしますが、葺きあがりの見た目や機能面など総合的に判断するとコロニアルグラッサよりも断然お勧めできる屋根材として大和スレートのバンビーノ・テゴラを推奨いたします。

 

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