(ニチハの製造した屋根材 パミール)
名古屋地裁で争われていたニチハと釘製造メーカーによる裁判は昨年(令和3年)に結審し和解が成立した模様です。
その詳しい内容はごく一部の関係者のみ知り得るもので、社内の人間にも明かされていないようです。
そしてニチハがこれまで行っていた補償についても一部を除き対応しなくなったようです。
もっとも製造を打ち切ってからまもなく15年を迎えようとしておりますので、これも致し方ないところではありますね。
パミールの製造が終了したのは2008年、市場に流通していたのは2009年の春先頃までと思われますので築14年~15年を経過している屋根、特に分譲住宅や建売住宅などに相当数使用されていると思われます。
ただパミールだからといってすぐに屋根から雨漏りが発生するわけではありません。
重要なのは屋根のリフォームをどのように行うかという点です。
パミールは「層間剥離」という屋根材がミルフィーユ状に剥離が発生するものです。
これは塗装を行ってもいずれ必ず発生しますので、屋根塗装は不可となります。
(塗装されたパミールに発生した屋根材表面の剥離)
屋根塗装が不可なので残る選択肢はカバー工法(重ね葺き)、又は葺き替えの2択になります。
重ね葺き工事、葺き替え工事にはそれぞれメリット、デメリットがございますが、そのあたりはまた別の機会にお伝えしたいと思います。
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