マイホームを所有されている方にとって大きな悩みの種、それは外壁再塗装などの「外装リフォーム工事」だと思います。
しかしこの外装リフォーム工事は「必ずやらなければいけない」ということではありません。
もちろん長く住まわれるのであれば、建物をある一定の状態で維持していくために塗り替えなどのリフォーム工事は必要です。
ただ近い将来引っ越しをされるご計画であったり建物を売却される可能性があるのであれば、無理に外装リフォームをする必要はありません。
今回は築20年で過去にリフォーム歴のないお客様からの屋根のご相談を元に、リフォームが不要なケースをご紹介したいと思います。
築20年の屋根、松下電工の「フルベスト」という屋根材です。
今回の屋根の調査のきっかけはリフォーム業者の訪問によるものでした。
「近くで工事をしていてお宅の屋根をみると板金が浮き上がっていて、このままだと雨漏りしますよ」
悪質なリフォーム営業の常套手段です。
棟板金は経年による浮き上がりは見られましたが、これが原因で雨漏りすることもなく、今のところ修理の必要もないことをお伝えしました。
突然訪ねて来て「屋根がおかしい」と言われれば、誰でも不安になるものです。
ただお客様のお考えとしては...
本当に屋根に異常があるのであれば直さなければいけない。
でも異常がないのであればできる限りお金はかけたくない...
とのことでした。
たしかに屋根材表面は経年による褪色や汚れの付着が目立っています。
屋根だけでなく、外壁も経年による褪色や多少のクラックなどもあります。
この先長く住まわれるのであれば外壁の再塗装を含め、将来かかるであろう屋根のリフォーム費用を最大限抑えることのできる屋根リフォームをご提案差し上げるところではあります。
しかし今回のお客様は様々なご事情がおありのようで、できれば外装リフォームなどの余計な出費はしたくないというお考えでした。
つまりお客様がご承知の上であればお金をかけてリフォームなどする必要は全くありません。
外装リフォームをご計画されるのであれば...
① 将来この建物をどのように維持していくのか?
② リフォームするにあたり次のリフォームでどれくらいの予算が必要なのか?
③ そのリフォーム工事は本当にやらなければならない工事なのか?
まずはこのあたりをご家族とじっくりご相談していただき、慎重にご検討されることを強くお勧めします。
間違ってもリフォーム営業の悪質な手口引っかかることのないよう、くれぐれもご注意ください。
すぐに工事をしないと雨漏りする...などと言って工事を急がせる業者は要注意です。