屋根についている天窓(トップライト)は、空の広がりや自然光を家の奥まで採り入れることが出来る反面、「眩しい」「暑い」という悩みを抱える方もいらっしゃるようです。
更に天窓から雨漏りが発生することも珍しい話ではなく、これまでに多くの方よりご相談が寄せられております。
不運にも天窓から雨漏りが発生してしまい業者さんに相談をしたところ「雨漏りの原因はトップライトにある可能性があり、これを解決するにはカバー工法による屋根の重ね葺き工事を勧められた」というお客様よりご相談をいただきました。
果たして天窓からの雨漏りはカバー工法で解決することが出来るのでしょうか?
天窓からの雨漏りで考えられるのは、新築当時の施工不良から起因するものと、経年により発生するものがあります。
①新築当時の施工不良によるもの
天窓の周りの立ち上がり部分にはルーフィング材を立ち上げ、防水テープや角にブチルゴムを施工しなければならないのですが、これらの処理が行われていなかったことによって雨漏りが発生するケースがあるのです。
(天窓周りの防水処理の様子)
このようなケースは比較的早い段階(新築後数年以内)で雨漏りが発生します。
②経年劣化によるもの
天窓からの雨漏りとしていちばん多く発生しているケースです。
この原因は経年によってガラス枠周りのパッキン等が劣化したことによるものです。
このような場合、窓枠周りのシールを打ち替えることによって雨漏りが解消されるのです。
また雨漏りが発生していなくても、外装リフォーム時のメンテナンス工事として窓枠のシールを打ち替えることで安心していただくことができます。
天窓からの雨漏りはカバー工法による屋根の葺き替え工事を行っても解消されることはありませんのでご注意ください。