後悔しないための本当に正しい屋根工事・屋根リフォームがここにある【屋根専門・石川商店のスピンオフブログ】

屋根業界にいるからこそ伝えられる真実...屋根の点検・調査から見た屋根の状態や屋根リフォームの工事の様子、悪質なリフォーム営業の手口、はたまた趣味のお話しなど、皆様のためになる話題をご紹介していきたいと思います。

築12年~18年のコロニアルは要注意!屋根塗装をしても発生する特有の症状をご紹介します。

平成13年(2001年)4月以降に製造されたクボタ(現在のケイミュー)のコロニアルNEOは、経年によって屋根材にクラックが入る事例が多数報告されております。

 

この症状は屋根を再塗装された場合でも発生しており、塗装後数年以内に新たなクラックが発生している傾向があります。


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そして同時期に発売されたザルフ(平成13年12月~平成18年10月)という屋根材においても同様の被害が多数発生しております。


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こちらが「ザルフ」という屋根材です。

(築15年、未塗装の状態です)


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こちらが塗装後のザルフの様子です。


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このクラック発生の要因はいろいろ考えられますが、やはりアスベスト(石綿)が使えなくなったことが最大の要因であると言えます。

 

先にご紹介したコロニアルNEOやザルフだけでなく、平成13年以降にクボタから販売された他の屋根材(セイバリーNEO、スペリアルNEO、ザルフグラッサ、ニューザルフグラッサ、グリシェイドNEOなど)においても同じ症状が起きております。

 

さらに、上記の屋根材においてはクラックの発生以外にも、希なケースとしてパミールのようにミルフィーユ状の剥離が発生していることもあります。


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(築15年のコロニアルNEO、屋根塗装工事直後に調査しました)

 

これらのことから、平成13年4月以降に発売されたコロニアルNEOなどは、塗装をしたとしてもそう遠くない時期になんらかの工事(葺き替えや重ね葺き工事)の必要に迫られる可能性がございます。

 

対象となるのは平成13年(2001年)4月~平成19年(2007年)12月の間にご自宅を新築をされた方、又は分譲住宅を購入された方となります。

 

(★ただし平成13年4月よりも前に屋根工事が完了していた場合は対象にならない可能性もありますので、ご注意ください)

 

この期間に該当され、塗装などの外装リフォームをされていない方、またこれから塗装をしようとご検討中の方は、まず屋根の点検・調査をされることをお勧めします。

 

もしも塗装をされてしまった方はも、まずは屋根の点検・調査をされることをお勧めします。

 

なお、屋根材にクラック発生していても、直ぐに雨漏りが発生することはありませんのでご安心ください。