「アスファルトシングル」という屋根材は、日本国内において瓦や化粧スレート、金属屋根材といった屋根材ほどポピュラーではありませんが、アメリカにおいては実に140年以上もの歴史があり、アメリカ国内の住宅の屋根の約80%はアスファルトシングルで仕上げられているそうです。
ではここで日本国内で販売されている主なアスファルトシングル屋根材をご紹介したいと思います。
ロアーニⅡ(田島ルーフィング)
◆本体寸法:915mm×305mm
◆働き寸法:915mm×125mm
◆重量:約1.28kg(1㎡あたり約11.5kg)
住宅用ルーフィング材メーカーの最大手・田島ルーフィングが戸建て住宅用に開発したシングル屋根材です。重厚感のある天然砕石仕上げされた表面が特徴です。
焼付彩色砂仕上げの「ロアーニⅡスクエア」という屋根材もラインナップされております。
ロアーニⅡスクエア
◆本体寸法:915mm×305mm
◆働き寸法:915mm×140mm
◆重量:約1.28kg(1㎡あたり約10kg)
リッジウェイ(旭ファイバーグラス)
吉野石膏グループの旭ファーバーグラスから発売されているシングル屋根材が「リッジウェイ」という屋根材です。
◆本体寸法:1038mm×349mm
◆働き寸法:1038mm×149mm
◆重量:約1.7kg(1㎡あたり約12.1kg)
オークリッジ(オーウェンス コーニング ジャパン)
◆本体寸法:984mm×337mm
◆働き寸法:984mm×143mm
◆重量:約1.7kg(1㎡あたり約12.1kg)
韓国製のアスファルトシングルです。
アルマ(ニチハ)
◆本体寸法:984mm×337mm
◆働き寸法:984mm×143mm
◆重量:約1.7kg(1㎡あたり約12.1kg)
オークリッジのOEMでしょうか...寸法も重量も全く同じです。
こちらも韓国製の屋根材です。
ここから先はあくまでも個人的な見解となりますが、上記に挙げたアスファルトシングル屋根材のなかで最も信頼できるアスファルトシングルは、田島ルーフィングの「ロアーニⅡ」「ロアーニⅡスクエア」のどちらかだと思われます。
その理由は、屋根用ルーフィング材メーカー自ら手掛けた屋根材だからです。
田島ルーフィングの改質アスファルトルーフィングとロアーニⅡの組み合わせであれば、基本的に問題はないと思われます。
また「ロアーニⅡ」以外は表面が「粒状彩色石」で仕上げられていることに注目すべきです。
施工中、施工後に屋根材表面の「粒状彩色石」がポロポロと風が吹くたびに落ちてくることがあります。
各メーカー「1年程度で落ち着く」とは言っておりますが、実際施工後数年経過したお宅にお邪魔すると、雨樋のなかには結構な石粒が堆積しているのをよく見かけます。
つまり「1年程度で落ち着く」なんてことはないのです。
よってアスファルトシングル屋根材のなかで、私がお勧めできる屋根材は、田島ルーフィングの「ロアーニⅡ」です。
※あくまでも個人的な見解です。