築50年の瓦屋根
築50年近い瓦屋根、その葺き替え工事をお請けすることになりました。
瓦屋根は下地(野地板)との間に空気層がありそこで暑さ寒さは緩和されているのですが、新しく葺き替えるコロニアルグラッサは下地に対して直に施工をするため空気層を設けることができないため、特に真夏の居住空間の室温は既存の瓦と比較すると大きく上昇してしまいます。
また築年数が古い瓦屋根の場合、屋根の下地を補強するために野地板(構造用合板)の増し貼り工事が必要になります。
そこで野地板を増し貼りするのであればひと手間かけることで居住空間の快適性をアップさせることが可能です。
それが今回ご紹介する「遮熱工法」になります。
遮熱工法
まずは既存の瓦を撤去します。
屋根下地は当時の一般的な施工として「バラ板」「小幅板」と呼ばれる下地が使用されています。
まずは遮熱シートの施工から。
今回はケイミューの「遮熱ノアガードⅡ」を施工します。
続いて遮熱シートの上に防腐処理された材木を縦方向に施工していきます。
そして構造用合板(12㎜厚)を施工します。
これで遮熱工事は終了となります。
あとは普通にルーフィング(下葺き)を施工して新規屋根材を施工します。
瓦屋根からコロニアルグラッサへの葺き替え工事が完了しました。
コロニアル屋根にお住まいのお客様からは真夏になると「とにかく2Fの部屋が暑い」「昼間は2Fにいられない」といった声をたくさん耳にします。
遮熱工法を採用することで居住空間の快適性は確実に上がります。
屋根リフォーム、屋根の葺き替えをご検討される場合には、暑さ対策として今回ご紹介した「遮熱工法」もぜひオススメしたいと思います。