
モニエル瓦のホームステッドというセメント瓦ですが、よく見ると意外に間違った施工をされているケースが多いことをご存知でしょうか?

一見なんともないように見えるモニエル瓦のホームステッドで葺かれた屋根…

見る人が見れば何が悪いのかが分かります。
まずは施工マニュアルに掲載されているイラストをご覧ください。

こちらは今から15年以上前の施工マニュアルの一部です。

これを踏まえ次の画像をご覧ください。


いかがでしょうか?
本来モニエル瓦のホームステッドは「千鳥葺き」という施工でなければなりません。
「千鳥葺き」とは、瓦を1段毎に半分ずつずらして施工する方法のことで、主に平板瓦(F形)でよく見られる施工方法です。

(栄四郎瓦・ローマンLL-40R)
千鳥葺きの場合は隣り合う瓦と瓦の隙間から入った雨水が、下の瓦の真ん中に出てくるように設計されております。
モニエル瓦のホームステッドも、平板瓦と同じように「千鳥葺き」で施工されているのが本来の正しい施工方法となります。

(正しい施工がされたモニエル瓦のホームステッド)
台風15号と19号では、このモニエル瓦のホームステッドも多く飛散しています。
正しい施工がされていれば、もしかしたら瓦が飛散することはなかったかもしれません。