後悔しないための本当に正しい屋根工事・屋根リフォームがここにある【屋根専門・石川商店のスピンオフブログ】

屋根業界にいるからこそ伝えられる真実...屋根の点検・調査から見た屋根の状態や屋根リフォームの工事の様子、悪質なリフォーム営業の手口、はたまた趣味のお話しなど、皆様のためになる話題をご紹介していきたいと思います。

コロニアルより優れた屋根材【大和スレート バンビーノ・テゴラ】

2001年(平成13年)以降に多くの戸建て住宅の屋根に採用されているコロニアルNEOなどは、それまで含まれていたアスベスト(石綿)が使えなくなったことによって屋根材の強度が不足しており、屋根材が割れている現象が多くみられております。

f:id:yuttariyakumo381:20210414073634j:plain

(コロニアルNEO)

f:id:yuttariyakumo381:20210414074018j:plain

(ザルフ 屋根材の割れ)

f:id:yuttariyakumo381:20210414073720j:plain

(コロニアルNEO 屋根材の剥離)

 

その後2008年(平成20年)になりコロニアルNEOの後継品としてコロニアルクァッド、コロニアルグラッサが発売されました。

 

発売後10年以上経過しましたが、コロニアルNEOほどではありませんがやはり屋根材のひび割れなどは少なからず発生しているのが現状です。

 

そんなコロニアルに替わる屋根材として注目したいのが大和スレート(本社:香川県高松市)から発売されている「バンビーノ・テゴラ」という屋根材です。

f:id:yuttariyakumo381:20210414075844j:plain

(バンビーノ・テゴラ)

 

「バンビーノ・テゴラ」はもともと旭化成建材(株)から2005年(平成17年)11月に発売された「ナノルーフ」という屋根材で、2009年9月に販売を終了しますが、同年8月にその技術を大和スレートが引き継ぎ「バンビーノ・テゴラ」として長年販売されている屋根材です。

 

バンビーノ・テゴラは屋根材自体の厚みは6mmと公表されておりますが、独自成形によって屋根材の見かけ厚が25mmもあり、下地との間に空気層ができるので真夏の暑さを軽減させることが可能なのです。

f:id:yuttariyakumo381:20210414081301j:plain

(バンビーノ・テゴラ 屋根材と下地との空間)

 

一方のコロニアルは屋根材と下地との間に僅かな空気層しかできないため、暑さを軽減させることは出来ません。

f:id:yuttariyakumo381:20210414080424j:plain

(コロニアルクァッド 屋根材と下地との空間)

コロニアルよりも屋根材に厚みがあることと原料・製造過程の違いから製品本体に起因するひび割れなどはほぼ皆無、メーカー担当者曰く「コロニアルと一緒にしてもらっては困る...」とか。

 

そして大和スレートのバンビーノ・テゴラとケイミューのコロニアルクァッド、コロニアルグラッサの最大の違いは屋根材本体の品質保証の内容です。

 

ケイミューのコロニアルはグレード3の製品について色10年保証なのに対し、大和スレートのバンビーノ・テゴラは塗膜・製品基材の保証が20年となっているのです。

 

屋根材の重量もコロニアルとバンビーノ・テゴラはほぼ同じ。

 

弊社の実績では屋根材本体の価格はコロニアルグラッサとほぼ同額ですが、各種部材の差額や施工費などの違いにより、工事価格はコロニアルグラッサの約20%程度アップしますが、葺きあがりの見た目や機能面など総合的に判断するとコロニアルグラッサよりも断然お勧めできる屋根材として大和スレートのバンビーノ・テゴラを推奨いたします。

 

f:id:yuttariyakumo381:20210414084559j:plain