外装リフォームを考えたとき、「他社より安く」「地域密着」「見積無料」といったページをご覧になったことがあると思います。
これらは「集客サイト」といって、まずサイト運営会社が大々的な宣伝を流し、それを見たお客様が問い合わせをすると、そのサイトに登録した全国の登録業者の中からお客様がお住まいの地域の業者を派遣するという、大変よく出来たシステムなのですが、実はこの集客サイトにはとんでもない落とし穴が潜んでいるのです。
事の発端は10月1日未明に直撃した台風により屋根に被害が発生したことに始まります。
屋根瓦の一部にズレが発生し、瓦が落ちそうになっていたため、どこかいい会社がないかと探した結果「リペアルーフ」という会社に辿り着き、そこへ屋根の調査を依頼したそうです。。
「相談、出張、見積無料、屋根・瓦の事ならお任せください」とあります。
見た目は安心して任せられる会社に見えたのですが…。
実際は調査・見積りに来た担当者からその場で5000円の調査費用を請求されたそうです。
お客様が「調査、見積は無料では?」と尋ねたところ「それは工事契約をした人が無料なだけ」と言い放ったそうです。
そしてお客様が望んでもいないのに「今なら30万で工事が出来る」と工事契約を迫ってきたそうです。
この「リペアルーフ」という会社、その実態は千葉県松戸市に拠点を構える「株式会社アシスト」というサイト運営会社が関係しているようです。
株式会社アシストの事業内容は以下のとおり…
様々な事業を展開しているように見えますが、いろいろ調べていくと実際は集客サイトの運営だけを行っており、各事業はそのサイトに登録している会社が行っているだけのようです。
そして「リペアルーフ」と「株式会社アシスト」の会社概要を見ると、住所は両社とも同じ千葉県松戸市であることが判ります。
今回ご相談くださったお客様、請求された5000円の調査費用の領収書には「ONE HOME」という会社のハンコが押してあったとか。
つまり、最初に調査を依頼した「リペアルーフ」とは名ばかりで、実際は得体の知れない業者が動いているということを証明しているようなものです。
残念ながらこういった事例はリフォーム営業にはよくあることであり、氷山の一角でしかありません。
もしかしたら、屋根に限定すると、まともなリフォーム会社よりも、悪質なリフォーム会社のほうが多く存在しているのかもしれませんね。