1996年~2008年にかけてニチハ株式会社(本社:愛知県名古屋市)が製造・販売したスレート屋根材「パミール」は、施工後8年前後を迎えると屋根材の表面がミルフィーユ状に剥離してくる特性がございます。
その特性を知らずに外装リフォームの一環として「屋根塗装」をされたケースを最近目にする機会が増えておりますが、このニチハ・パミールへの屋根塗装は絶対にやってはいけない工事だということを知っていただきたいと思います。
こちらは築12年のパミールです。屋根材先端が反り返っているのがご覧になれると思います。
こちらも築12年のパミール、残念ながらリフォーム業者に勧めら2年ほど前に屋根の塗装をしてしまったとお聞きしました。
すでに屋根材先端部に剥離が発生しております。
ご覧のようにパミールに塗装をしても、ミルフィーユ状の剥離を止めることできないのです。
更に酷い状態になると...
塗装工事後5年が経過したニチハ・パミールです。
ご覧のようにニチハ・パミールへ塗装をした結果、見るも無残な屋根になってしまうのです。
そもそも何故このようなことが発生してしまうのでしょうか?
それは塗装業者さん、リフォーム業者さんが屋根に関する知識を備えていないからです。
スレート屋根材を見るとなんでも「コロニアル」と決めつける...
建築図面の仕様書に「カラーベストコロニアル」と記載されていることだけ確認する...
実際に屋根に上り屋根材を確認できない業者さんが関与することで、間違ったリフォームに進んでいくことが、まず間違いへの第一歩となってしまうのです。
大切な住まいを末永く守るためのリフォーム工事です。
業者さん選びは慎重に行ってください。