「雨どいの詰まりを防ぐ」という落ち葉除けネット...その効果はいかに?
雨どいからの水漏れの原因は、落ち葉などの異物の堆積により雨水が流れなくなるために発生しています。
雨どいの詰まりを防ぐという「落ち葉除けネット」ですが、果たしてその効果はいかがなものでしょうか。
結論から申し上げると、私の経験上では落ち葉除けネットは設置をしても全く効果がありません。
それどころか落ち葉除けネットがあることで、逆に落ち葉などの異物が堆積しやすくなる傾向にあります。
雨どいを掃除するために落ち葉除けネットは取り外す作業は想像以上に大変です。
これまでに多くのご依頼がございましたが、落ち葉除けネットを設置されていたお客様の場合、結果的に落ち葉除けネットを取り外されることがほとんどです。
よって雨どいに落ち葉除けネットを設置するということはお金の無駄遣いになってしまう可能性がありますので、落ち葉除けネット設置をご検討されている皆様は、慎重にご検討されることをお勧めいたします。
大建工業「ナチュール」という屋根材も…
「ナチュール」という屋根材は、大建工業から発売された無石綿の屋根材です。
その影響でしょうか、やはり経年により屋根材にヒビが入ってくる事例が見受けられるようになりました。
見た目は松下電工の「レサス」に似ているように見えますが、大建工業のナチュールは屋根材の幅がおよそ600mmなので、すぐに判断できます。
ヒビ割れが原因で雨漏りに繋がるようなことはありませんが、ヒビ割れが発生している状況のなかでは大建工業のナチュールも再塗装工事はお勧めできるものではありません。
塗装業者さんのなかには様々な不具合の出ている屋根材に詳しい業者さんもいらっしゃいます。
外装リフォーム前には、ご自宅の屋根材はなにが使われているのか…その屋根材は問題が起きていないのか…それらを調べられたほうが、より良い外装リフォーム工事が出来ると思います。
アシェットから週刊西部警察マシンRS-1がテスト販売されております!
9月16日、アシェット・コレクションズ・ジャパンより【週刊西部警察マシンRS-1】が地域限定でテスト販売されました。
1/8スケールで全長58センチにもなる今回のモデル、数々のギミックが搭載されております。
エンジン音、パトランプ、ヘッドライト、2連装機銃などは手元のリモコンで作動するようです。
詳しい情報は下記のQRコードから取得できます。
実は昨年の10月に府中市の村山商事さんにて取材が行われておりました。
(取材の様子)
今のところ千葉県、栃木県、富山県、福井県、石川県の地域限定販売のようですが、定期講読を申し込めばどこの地域にお住まいでも購入は可能とのことです。
ご購入(定期講読)をご希望される方は…
0570-001-070
(11:00~20:00)
まで直接お申し込みください。
注)電話は大変繋がりにくいです。お時間に余裕のあるときにお電話されることをお勧めします。
西部警察車両 写真ギャラリー
【石原裕次郎さん演じる木暮捜査課長の専用車・ガゼール】
【初代軍団特殊車両・マシンX】
【特別機動車・サファリ】
【渡哲也さん演じる大門部長刑事(団長)の専用車・スーパーZ】
【マシンRS-1.2.3】
【マシンRS-1】
【マシンRS-2】
【マシンRS-3】
【SUZUKIカタナ&カタナR】
【番外編】
西部警察に登場したスーパーZ、オートアート(AUTO art)から製品化決定!
7月17日「石原プロモーション解散」という衝撃のニュースがありましたが、その衝撃の発表の前には西部警察のファンにとって嬉しいニュースもありました。
7月9日にオートアート(AUTO art)からスーパーZが1/18スケールで発売されることが発表されました。
オートアートからはすでに「マシンRS-1」が製品化されており、今回は第2段ていうことになります。
製品の詳細については現時点では「フルギミックモデル」との発表のみです。
詳細が入り次第、またブログにてご紹介したいと思います。
悪質屋根業者の点検商法による被害が発生しました!
横浜市内においてまたまた悪質な屋根業者の「点検商法」よる被害が発生してしました。
早速ではありますが、悪質な屋根業者の手口と実際の被害状況を公開したいと思います。
【悪質な屋根業者】
「近くで工事をしていてお宅の屋根を見たら板金が捲れてパタパタしている…」
このように指摘されたお客様、梅雨真っ只中ということもあり不安になられたのでしょう。
言われるがままその業者を屋根に上げてしまったそうですが…
ここからは悪質な屋根業者がどんなことをして帰ったのかをご覧にいれます。
棟板金に養生テープが貼ってありました。
コロニアル屋根において悪質な屋根業者が指摘してくる不具合は、そのほとんどが棟部分の不具合(棟板金の捲れ、パタパタしている、釘が抜けているなど)なのです。
たしかに棟板金が捲れ上がっております。しかしよく見ると…
棟板金の固定に使われていた釘が屋根上に落ちており、1本はそのまま棟板金のところに残ったままです。
経年劣化によって釘が抜けてくることはよくある話しです。
しかしその釘がこのように曲がることはありません。
棟板金の釘が留めてあったところです。
釘穴の板金をよくご覧ください。
板金の小口は外側に引っ張られた形跡があり更に釘穴の部分は錆びがなく銀色に光っていることから、ここ数日以内に何らかの力が加わったことで釘が抜けて板金が捲れたものと断定できます。
また棟板金が重なっていることもあって悪質な屋根業者からすると絶好のポイントだったのかもしれません。
このままの状態を放置しておくわけにもいかないので、応急処置をさせていただきます。
養生テープを剥がし、新たに釘を留めつけておきました
築24年経過していますが、新たに留めつけた釘は棟板金の下地となる「貫板」にしっかり利いております。
今回訪問してきた悪質な屋根業者、まず「青木」と名乗る若い男性の訪問から始まり、続いて職人風の男性が2名現れ屋根に上ったそうです。
大抵悪質な屋根業者は2~3人1組で活動しているようです。
しかし結局は名刺も渡さなければ、会社名も明かさずその場を立ち去ったそうです。
悪質な屋根業者は、いつ、どこで、あなたの大切なご自宅の屋根を狙っているかわかりません。
同様の被害は全国各地で多発しております。
被害に遇わないためには…頼んでもないのに訪問してくる屋根業者、リフォーム業者には関わらないことです。
なお、今後同様のケースで被害が発生した場合はお客様とご相談のうえ、器物損壊事件として警察へ被害届の提出することも検討しております。
【クボタ(現:ケイミュー)】築15年のグリシェイドNEO 屋根材不良について
グリシェイドNEO
平成13年9月にクボタ(現:ケイミュー)から発売されたスレート屋根材です。
ビルダー向けの屋根材として発売された屋根材のため、販売ルートは限定されておりますが、同社の「コロニアルNEO」同様多くの戸建住宅で採用されております。
ここ数年、ケイミューが製造したスレート屋根材には多数の不具合(主に屋根材のヒビ割れ)が発生していることが確認できておりますが、特に築15年前後の屋根材に発生している不具合は想像以上です。
【屋根材のヒビ割れ】
グリシェイドNEOに限らず、ケイミューの製造したコロニアルNEOやザルフなど、まず初期症状として軽微なヒビ割れが発生します。
【屋根材の割れ】
ヒビ割れた状態で数年経過すると屋根材が割れてきます。
ヒビ割れが発生した部分に雨水が浸透することで屋根材の基盤にもダメージを受けるのか、屋根材が剥離することもあります。
【屋根材の反り上がり】
クボタの屋根材には独特の「反り上がり」も発生している場合があります。
これらの不具合が発生しているにも関わらず、製造元であるケイミューは原則「築10年を越えたら補償外」としています。
しかしほぼ同時期に「パミール」を製造、販売していたニチハでは、築10年を越えていても補償を行っています。
グリシェイドNEOは大手ハウスメーカーだけでなく、多くのハウスメーカーで採用されていた屋根材です。
今度数年以内に更に多くの方がこの問題に直面されることでしょう。
そのときに被害を受けるのは…屋根材の不具合を知らされていない居住者の方、それはもしかしたらあなたかもしれません。
【屋根からの雨漏れを防ぐ最後の砦】下葺材(ルーフィング)の重要性について
(田島ルーフィング Newライナールーフィング)
屋根からの雨漏れを防ぐ、最後の砦となるものが下葺材(ルーフィング材)です。
屋根材は瓦からコロニアル、金属屋根材など様々な種類がありますが、屋根材がなんであろうが屋根にとって最も重要な部分がこの下葺材なのです。
【下葺材の構成】
下葺材の主な構成材料のひとつが「アスファルト」になります。
アスファルトは原油を精製して最後に残る石油製品で、皆様が最初に思い出されるものは道路の舗装に使われるアスファルトだと思いますが、実は太古の昔にエジプトのピラミッドを積み上げたときに石同士の隙間にアスファルトを詰め水が浸入するのを防ぐ目的で用いられており、防水材としてはとても長い歴史をもつ材料なのです。
一般的なアスファルトはセルフシール性があり、コールドフローにより自己癒着するといった防水に好ましい性質を持っていますが、その一方では高温で柔らかくなりすぎ低温で割れやすいという弱点を持っており、これを改善するためアスファルトにポリマー等を添加し機能を向上させた「改質アスファルト(ゴムアスとも呼ばれる)」を用いた下葺材の割合が近年増加しております。
【基材】
アスファルト系防水材料の基材には一般的に紙(原紙)が使用されてきました。
原始にアスファルトを浸透させただけのものは「アスファルトフェルト」と呼ばれ、主に外壁材の下張材に使用されておりますが、防水性を向上させるためアスファルトフェルトの両面にさらにアスファルトをコーティングし、鉱物質粉粒を付着させたものが「アスファルトルーフィング」と呼ばれ、屋根の下葺材として使用されているのです。
しかし原紙を使用したフェルトやルーフィングは風に煽られて破れやすいといった問題があり、それを解決するために原紙を合成繊維不織布で補強した下葺材が使用されるようになったのです。
さらに合成繊維不織布を基材として用いるタイプの登場により「高い寸法安定性を持ちステープル部が破れ難い」「建物の動きに対して追従する伸びがある」等の特長を持った下葺材が開発されたのです。
【下葺材の目的】
下葺材は瓦などの屋根材の裏側に侵入した雨水が下地へまわらないよう、そのまま軒先まで流す役目を果たしているのです。
屋根材(瓦など)が1次防水、下葺材が2次防水となり、両者で雨水をシャットアウトしているのです。
【雨水だけではない】
屋根からの雨漏れは雨水だけが原因とは限りません。
一般的に「コロニアル」と呼ばれるスレート系屋根材においては特に冬場に多く見られる「結露」によって発生する水分が原因となることも考えられます。
冬場はエアコンやストーブなどで暖をとられると思いますが、この暖かい空気は小屋裏へと上がっていきます。
しかし屋根上は寒いため外気温と内気温の差によって結露が発生するのです。
身近な例えでは開封したペットボトルの内側に水滴ができますが、これが実際に屋根で発生しているのです。
【下葺材の経年によっては雨漏れすることも...】
普段何気なく生活していて突然発生した雨漏り。
屋根材はコロニアル、一見すると雨が漏れるような大きなダメージがあるようには見えないのですが...。
屋根材をはがしてみると...
雨漏りの原因となる釘穴を発見しました。
下葺材を剥がしてみると、そこには雨水が侵入して出来たと思われる跡がくっきり残っています。
雨水が侵入=雨漏りではありません。
これはかなり前から雨水が侵入していたのです。
侵入した雨水と結露によって長い年月をかけ水が釘を伝って水の通り道を作ったことで雨漏りに繋がったと考えられます。
こちらは築40年近く経過した瓦屋根(和形)です。
瓦を剥がしてみると下葺材が捲れ上がり下地が露出しておりました。
これでは下葺材(2次防水)としての機能は完全に失われているのです。
【下葺材には様々な種類がある】
下葺材がいかに重要な役割を担っているのか分かったところで、続いて下葺材にはどんな種類があるのかをご紹介したいと思います。
■マスタールーフィング(田島ルーフィング株式会社)
防水性、耐久性、共に右に出るものはない最上級の下葺材で、耐用年数は従来の高耐久下葺材の2倍(約60年)の耐用年数を誇る「最強」の下葺材です。
☆これから新築をご検討される方には特にお勧めできる下葺材です。
■Newライナールーフィング(田島ルーフィング株式会社)
改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった最高級の品質を誇る下葺材です。
軽量(17kg/巻)で表面に防滑特殊塗料を使用しているため、作業性にも非常に優れた下葺材で、大手ハウスメーカーにも採用されております。
☆弊社のリフォーム工事ではこのNewライナールーフィングが標準となっております。
■Pカラー(田島ルーフィング株式会社)
分譲住宅や建売住宅、中堅ハウスメーカなどで多く採用されている下葺材がこのPカラーです。
JIS A 6005アスファルトルーフィング940適合品となっておりますが、Newライナールーフィングと比較すると耐久性や防水性は劣る下葺材です。
ホームセンターなどでも手軽に入手できます。
■タディスセルフ(田島ルーフィング株式会社)
片面接着タイプの下葺材で主にカバー工法(重ね葺き工事)で使用する下葺材です。
貼り直しが可能な遅延粘着仕様で、施工後数時間で強固な粘着力と防水効果を発揮します
■アスヤンSB200(田島ルーフィング株式会社)
合成繊維不織布を使用した粘着層付下葺材で改質アスファルトを使用しており、新築の特に緩い屋根勾配(3寸以下)に適した下葺材です。
【下葺材の重要性】
下葺材は屋根を構成するうえで最も重要な役割を担っています。
せっかく立派な建物でも雨が漏るような建物では安心した生活を送ることはできません。
ただせっかくいい下葺材を選択しても、その下葺きの施工方法が適切でなければ当然雨漏りの原因になります。
下葺材は屋根の勾配や1次防水となる屋根材に合わせて適切な下葺材を選択し、さらに正確な施工をすることが大切なのです。
【新型コロナウイルス】緊急事態宣言発令への対策について
令和2年4月8日、政府から正式に緊急事態宣言が発令されました。
弊社では予め新型コロナウイルスの感染拡大を想定しており、お客様のお宅へお伺いする場合にはマスクの着用と訪問時には予めアルコール除菌による消毒を徹底してお邪魔するような対策をとっております。
【不要不急の外出自粛要請への対応について】
昨年発生した台風15号及び19号で多くの屋根に被害が発生しており、その復旧もまだまだ終わりが見えない状況であります。
よって屋根修理や屋根リフォームなどのご相談は引き続き対応をさせていただいております。
なお調査等でご自宅にお伺いする際には感染防止のため、マスクを着用してお邪魔させていただきますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
塗装を避けたほうが良い屋根材①ニューザルフグラッサ
【ニューザルフグラッサ】
クボタ松下電工外装株式会社(現在のケイミュー)から発売された屋根材です。
「ザルフグラッサ」の後継として2004年(平成16年)から2006年(平成18年)まで発売されておりました。
(補足)
製造は2006年までになりますが、実際には2007年(平成19年)3月現場納入分まで使用されているようです。
なおニューザルフグラッサの後継品は、現在多くのハウスメーカーさんで採用されている「コロニアルグラッサ」となります。
軒先側のデザインがストレートで、両端のスリットが大きいのがニューザルフグラッサの特徴です。
見た目が似ている屋根材に「グリシェイドNEO」というものがあります。
【グリシェイドNEO】
【ニューザルフグラッサ】
【見分けるポイント】
グリシェイドNEOとの違いは、表面のデザインが木目調になっているのがニューザルフグラッサです。
経年により屋根材にクラック(ヒビ割れ)が発生する事例が見られており、仮に再塗装を行っても数年後には更にクラックが発生してくる可能性がかなり高いです。
なおカタログには掲載されておりませんが、現在も一部のビルダーさん向けに「グリシェイドグラッサ」として採用されております。
見た目上ではニューザルフグラッサとグリシェイドグラッサとの違いを見極めるのは非常に困難です。
よって見分けるポイントは2007年(平成19年)3月までに建てられた建物かどうかを基準にしていただくしかないように思います。
松下電工の屋根材「シルバス」を再塗装した結果…
「コロニアルNEO」を筆頭に築15年前後のほとんどのスレート系屋根材は、それまで原料の一部に使われていたアスベスト(石綿)が含まれなくなったことで、屋根材自体の強度が弱くなっています。
今回は松下電工が平成13年~平成15年10月にかけて製造販売した「シルバス」において発生してしまった不具合事例をご紹介したいと思います。
【松下電工 シルバス】
こちらが松下電工から発売された「シルバス」です。
働き幅は910mmで屋根材1枚にスリット(溝)が2本入っているのが特徴です。
屋根調査のため梯子を掛け屋根を覗いたその目の前の屋根材が割れていました。
割れた欠片を取り除くと…
松下電工の屋根材と判断できる模様が現れてきました。
今回調査に伺ったお客様は2~3年前にリフォーム工事をされ、そのときに屋根の再塗装をされたそうです。
実は今から5年以上前に同じシルバスで再塗装をされたお客様より「屋根材が割れて落ちてきた」というご相談をお受けしたことがございました。
この当時は結果的に屋根を全面葺き替えすることになり、その施工を弊社で担当させていただきました。
あれから5年以上経過し同様の被害が発生しているということは、残念ながら製造メーカー(現在のケイミュー)は自社の製造販売した屋根材に発生している問題を隠蔽しているとしか思えません。
また今回の調査では、再塗装工事中に新たに屋根材が割れていたことを証明する、補修した形跡が多数確認できました。
屋根を再塗装する際には必ず高圧洗浄を行いますので、恐らくその時点で問題が発覚していたと思います。
問題が発覚したにも関わらず工事をそのまま進めてしまったことは、リフォーム工事を請け負ったリフォーム会社さんにも大きな問題があると言えます。
新たな僅かな屋根材の割れもあり、このままの状態を放置しておくと、昨年の台風と同じクラスの台風が直撃した場合、更に屋根材が割れて飛散する恐れもあります。
お客様には現状をご報告し、まずは工事を請け負ったリフォーム会社さんに至急連絡を入れることをお勧めしました。
松下電工のシルバス以外にも、再塗装をしてはいけない屋根材はたくさんあります。
アスベストを含まなくなったスレート系屋根材(クボタのコロニアルNEO、グリシェイドNEO、ザルフ、ザルフグラッサ、松下電工のレサス、シルバス、ニチハのパミールなど)については再塗装はお勧めしません。
仮に塗装をしたとしても、2~3年後には必ず新たなヒビ割れが発生します。
外壁や屋根は「リフォームをしない」という選択肢もあります!
マイホームを所有されている方にとって大きな悩みの種、それは外壁再塗装などの「外装リフォーム工事」だと思います。
しかしこの外装リフォーム工事は「必ずやらなければいけない」ということではありません。
もちろん長く住まわれるのであれば、建物をある一定の状態で維持していくために塗り替えなどのリフォーム工事は必要です。
ただ近い将来引っ越しをされるご計画であったり建物を売却される可能性があるのであれば、無理に外装リフォームをする必要はありません。
今回は築20年で過去にリフォーム歴のないお客様からの屋根のご相談を元に、リフォームが不要なケースをご紹介したいと思います。
築20年の屋根、松下電工の「フルベスト」という屋根材です。
今回の屋根の調査のきっかけはリフォーム業者の訪問によるものでした。
「近くで工事をしていてお宅の屋根をみると板金が浮き上がっていて、このままだと雨漏りしますよ」
悪質なリフォーム営業の常套手段です。
棟板金は経年による浮き上がりは見られましたが、これが原因で雨漏りすることもなく、今のところ修理の必要もないことをお伝えしました。
突然訪ねて来て「屋根がおかしい」と言われれば、誰でも不安になるものです。
ただお客様のお考えとしては...
本当に屋根に異常があるのであれば直さなければいけない。
でも異常がないのであればできる限りお金はかけたくない...
とのことでした。
たしかに屋根材表面は経年による褪色や汚れの付着が目立っています。
屋根だけでなく、外壁も経年による褪色や多少のクラックなどもあります。
この先長く住まわれるのであれば外壁の再塗装を含め、将来かかるであろう屋根のリフォーム費用を最大限抑えることのできる屋根リフォームをご提案差し上げるところではあります。
しかし今回のお客様は様々なご事情がおありのようで、できれば外装リフォームなどの余計な出費はしたくないというお考えでした。
つまりお客様がご承知の上であればお金をかけてリフォームなどする必要は全くありません。
外装リフォームをご計画されるのであれば...
① 将来この建物をどのように維持していくのか?
② リフォームするにあたり次のリフォームでどれくらいの予算が必要なのか?
③ そのリフォーム工事は本当にやらなければならない工事なのか?
まずはこのあたりをご家族とじっくりご相談していただき、慎重にご検討されることを強くお勧めします。
間違ってもリフォーム営業の悪質な手口引っかかることのないよう、くれぐれもご注意ください。
すぐに工事をしないと雨漏りする...などと言って工事を急がせる業者は要注意です。
コロニアルNEOだけじゃない…問題のあるスレート屋根材はなに?改修方法は?
築15年前後のスレート屋根材、その多くは屋根材にヒビ割れが発生しており、中には再塗装ができないほどヒビ割れが進行しているものもあります。
今回は特に注意したいスレート屋根材をご紹介したいと思います。
【クボタ コロニアルNEO】
平成13年4月以降に建てられた屋根に多く使われております。
築10年を越えてくると写真のような割れが見られるようになります。
早い方で築10年前後で再塗装をされておりますが、再塗装後数年でヒビ割れが発生してくるのも大きな特徴です。
【クボタ グリシェイドNEO】
平成13年9月以降に発売された屋根材です。
ビルダー向けに販売されたグリシェイドNEO、カタログには掲載されていない屋根材です。
基本的にはコロニアルNEOと同じ屋根材ですが、軒先のデザインがストレートになっているので見分けやすいと思われます。
こちらも早い方ですと築10年前後で再塗装をされておりますが、やはり数年後には屋根材にヒビ割れが発生してきます。
【クボタ ザルフ】
平成13年12月以降に製造されたザルフです。
やはり再塗装をされたあと数年後にはヒビ割れが発生してきます。
なお平成9年から平成13年11月まで製造されたザルフについてはアスベスト(石綿)が0.1
~1%が含有されておりますが、アスベストが含まれていてもヒビ割れが発生しています。
【ニチハ パミール】
もう説明は不要かと思いますがニチハの製造した屋根材パミールは、築10年を越えてくるとミルフィーユ状の剥離が発生してきます。
再塗装されている屋根も見受けられますが、やはり数年後には表面に剥離が発生しております。
築15年前後になると外装リフォームを検討される方が多いと思われます。
ここで注意していただきたいことは、上記でご紹介した屋根材は再塗装したとしても、数年後には必ずヒビ割れなどの問題が発生してしまうことです。
ヒビ割れがすぐに雨漏りに繋がる可能性はかなり低いのですが、長く住まわれる戸建住宅においてはただ1度きりのリフォームだけを考えるのではなく、将来の外装リフォームを見据えた改修プランを視野に入れる必要があります。
これまで多くのお客様より改修工事についてご相談をいただいております。
そのなかで多くのリフォーム業者さんが提出されたカバー工法のお見積りも拝見しております。
しかしどのお見積りを拝見しても弊社が作成する葺き替え工事のお見積りと比較した場合、費用面では明らかにカバー工法のほうが高いのです。
葺き替え工事で発生する撤去費用と廃材処理費用を入れても、カバー工法の見積りは高額なのです。
これらのことから、築15年前後であれば最近流行りのカバー工法ではなく、葺き替え工事を私はお勧めしております。
築15年コロニアルNEOのヒビ割れや反り上がり被害が続々発生!ケイミューの対応は?
築15年のコロニアルNEOに多発しているヒビ割れ、反り上がり被害が続出しております。
今回調査したお客様の場合、建てたハウスメーカーに問い合わせても、また製造メーカーであるケイミューも口を揃えて「10年を越えているので責任はない」と強硬な態度に出る始末…
ではコロニアルNEOの必要割れがどれだけ発生しているか、先日調査したコロニアルNEO(築15年)で養生テープを貼ってみました。
この状態をどうお考えになるかは人それぞれだと思いますが、こちらの屋根はおよそ500枚のコロニアルNEOが使われており、そのうちの200枚にヒビ割れや反り上がりが発生しているのです。
もっともこのヒビ割れが原因で雨漏りすることはありませんが、ヒビ割れが進行した場合は台風などの強風によって屋根材が飛散する可能性だってあるのです。
一方でコロニアルNEOと同じ時期に発売されていたニチハのパミールは、当時屋根材の付属品として無償支給されていたパミール用釘が錆びてしまい、場合によっては屋根材が脱落する恐れがあるとして、リコールを届け出ております。
右側2本がパミール釘、左側の2本はコロニアル釘です。パミール葺き替え工事の現場で採取したものです。
パミールの場合は釘の錆びも問題ですが、屋根材表面の剥離のほうが酷く、強風などで表面の皮のようなものが飛散していることも多々あります。
ただニチハの場合は、築15年程度なら個別に補償をしているケースもあるのです。
これに対しケイミューは、築15年のコロニアルNEOでは調査依頼をしても「築10年を越えている」との理由で最近は調査そのものを拒否する始末…
パミールにも屋根材の一部が割れて落下していることもあります。また一昨年や昨年の台風で屋根材が飛散し、中にはお隣様の窓ガラスを直撃する被害も発生しております。
コロニアルNEOもパミールと同じように割れた屋根材が飛散し第三者に被害を与える可能性だってあります。
もっともケイミューのコロニアルシリーズは戸建住宅の屋根に使用されている比率が非常に高いため、非を認めてしまうと会社存続の危機にさらされるほどの損害を受ける可能性も考えられますが、屋根材メーカーとして自社の製品の不備を認めない体質はいかがなものでしょうか。
今後もコロニアルNEOをはじめ、当時のクボタ(クボタ松下電工外装~ケイミュー)が製造した屋根材に発生している問題を考えていきたいと思います。
【ラファージュ・ルーフィング(モニエル瓦)】ウイングレーを入手致しました
ラファージュ・ルーフィング(モニエル瓦)の瓦は代表的なホームステッド、センチュリオンをはじめ、現在では入手するのが大変困難な瓦となっております。
先日のセンチュリオンに続いて今回は「ウイングレー」という、ラファージュ・ルーフィングの中でも恐らく流通量が極めて少ない瓦を入手することが出来ました。
こちらがラファージュ・ルーフィングの「ウイングレー」になります。
塗装歴はありますが、状態は決して悪くありません。
こちらはケラバ(袖瓦)です。
ケラバ(角)もあります。
こちらは棟瓦です。
こちらは隅巴(カッポン)です。
棟巴も入手することが出来ました。
これはかなり貴重な三ツ又です。
ラファージュ・ルーフィング(モニエル瓦)の瓦はホームステッド、センチュリオン、そして今回のウイングレーを在庫しております。
修理などで必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
※宅急便などでの発送は出来ません。
※瓦は全て東京都品川区内で保管しております。