後悔しないための本当に正しい屋根工事・屋根リフォームがここにある【屋根専門・石川商店のスピンオフブログ】

屋根業界にいるからこそ伝えられる真実...屋根の点検・調査から見た屋根の状態や屋根リフォームの工事の様子、悪質なリフォーム営業の手口、はたまた趣味のお話しなど、皆様のためになる話題をご紹介していきたいと思います。

西部警察で活躍した舘ひろしさんの愛車②【スズキ カタナR】

スズキ カタナR

 

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ベース車両はスズキ・カタナ

PARTⅢの第60話から最終回まで使用された。

 

後年に発売された市販車ではなく撮影用のオリジナル改造車で、レース出場車両として製作していたものを警察車両に転用したものである。

 

 

 

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エンジンは元々レース用としてチューンアップされていたため、公道用にデチューンされた可能性がある。

 

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エンジンの他、パワーアップに対処するため、大型オイルクーラーへ換装すると共にサスペンションとフレームを強化。

 

エンジン出力170ps。最高時速270km。ゼロヨンタイム10秒。


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前照灯脇に赤色点滅灯を備え、鳩村用バイクとしては唯一緊急走行が可能。

 

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走行距離は257km。

 

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放送終了後は「石原プロワールド・西部警察」にて展示されたのち、石原プロモーションの倉庫にて保管されていました。

 

2011年にはテレビ朝日系で放送された徳重聡さん初の連続ドラマ『Dr.伊良部一郎』の最終回に登場し舘ひろしさんが乗り走行したこともあります。

 

その後「石原裕次郎記念館」で展示されておりましたが、現在は東京・府中市にある村山商事さんで大切に保管されています。


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【瓦屋根】リフォーム業者や塗装業者が勧める漆喰の塗り替えや重ね塗りは絶対にやってはいけない工事です。

本日は横浜市戸塚区へ屋根の調査に伺いました。

日本瓦の漆喰が剥がれているということでお邪魔したのですが…


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たしかに瓦の上に剥がれた漆喰の塊が散らばっています。

 

この状況を見た瞬間、察しがつきました。

 

これは起こるべくして起きた当然の結果なのです。

 

原因は10年ほど前に行った外壁の再塗装の際に、塗装業者さんから漆喰の剥がれを指摘されたことに端を発します。

 

「漆喰がところどころ剥がれているから、塗ったほうがいいですよ」

 

屋根に関する知識を持ち合わせていない塗装業者が施工した「漆喰の重ね塗り」のおかげで、今回の被害が発生したと言っても過言ではありません。

 

築20年を越えた瓦屋根の漆喰は、経年劣化により多少は漆喰が剥がれたり汚れが目立ってくるものです。

 

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(漆喰の剥がれ)


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(漆喰の汚れ)

 

今回伺ったお客様の場合、棟瓦に歪みやズレが生じていないことから、その当時もさほど酷い状況ではなかったと思います。

 

恐らく「このまま放置しておくと雨漏りする」などと言って不安を煽ったのでしょう。

 

しかし、この塗装業者が施工した「漆喰の重ね塗り」が、結果として雨漏りを誘発する原因を作っていることは、なんとも皮肉なお話しです。


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これが塗装業者の施工した無意味な漆喰の重ね塗り工事です。

 

残念ながらこういった漆喰が厚塗りされた瓦屋根をいろんな場所で拝見します。

 

その度に私は「あーっ、ここも騙された」と思っています。

 

「騙された」とは、その瓦屋根にお住まいの方が、瓦屋根の知識を持たないリフォーム業者か、漆喰を重ね塗りすれば儲かると思っている塗装業者、通り抜けすがりの悪質なリフォーム業者に騙されたという意味です。

 

そして残念なことに、本日はさらに別のお客様より「業者から漆喰の塗り替えを勧められた」というご相談がありました。

 

こちらは「今契約してもらえれば…」と言ってきたそうですが、契約を急がせる業者や、価格をどんどん下げてくるリフォーム業者にロクな会社はありません。

 

皆様も被害に遭われないよう、くれぐれも気をつけてください。

 

「見積無料」という集客サイトに潜む悪質なリフォーム会社の実態

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外装リフォームを考えたとき、「他社より安く」「地域密着」「見積無料」といったページをご覧になったことがあると思います。

 

これらは「集客サイト」といって、まずサイト運営会社が大々的な宣伝を流し、それを見たお客様が問い合わせをすると、そのサイトに登録した全国の登録業者の中からお客様がお住まいの地域の業者を派遣するという、大変よく出来たシステムなのですが、実はこの集客サイトにはとんでもない落とし穴が潜んでいるのです。

 

事の発端は10月1日未明に直撃した台風により屋根に被害が発生したことに始まります。

 

屋根瓦の一部にズレが発生し、瓦が落ちそうになっていたため、どこかいい会社がないかと探した結果「リペアルーフ」という会社に辿り着き、そこへ屋根の調査を依頼したそうです。。


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「相談、出張、見積無料、屋根・瓦の事ならお任せください」とあります。

 

見た目は安心して任せられる会社に見えたのですが…。

 

実際は調査・見積りに来た担当者からその場で5000円の調査費用を請求されたそうです。

 

お客様が「調査、見積は無料では?」と尋ねたところ「それは工事契約をした人が無料なだけ」と言い放ったそうです。

 

そしてお客様が望んでもいないのに「今なら30万で工事が出来る」と工事契約を迫ってきたそうです。

 

この「リペアルーフ」という会社、その実態は千葉県松戸市に拠点を構える「株式会社アシスト」というサイト運営会社が関係しているようです。

 

株式会社アシストの事業内容は以下のとおり…


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様々な事業を展開しているように見えますが、いろいろ調べていくと実際は集客サイトの運営だけを行っており、各事業はそのサイトに登録している会社が行っているだけのようです。

 

そして「リペアルーフ」と「株式会社アシスト」の会社概要を見ると、住所は両社とも同じ千葉県松戸市であることが判ります。

 

今回ご相談くださったお客様、請求された5000円の調査費用の領収書には「ONE HOME」という会社のハンコが押してあったとか。

 

つまり、最初に調査を依頼した「リペアルーフ」とは名ばかりで、実際は得体の知れない業者が動いているということを証明しているようなものです。

 

残念ながらこういった事例はリフォーム営業にはよくあることであり、氷山の一角でしかありません。

 

もしかしたら、屋根に限定すると、まともなリフォーム会社よりも、悪質なリフォーム会社のほうが多く存在しているのかもしれませんね。

 

【大田区】長年天窓(トップライト)からの雨漏りに困り果て天窓撤去工事を施工致しました!

長年屋根についている天窓(トップライト)からの雨漏りにお悩みのお客様より「天窓を塞いでほしい」とのご要望がございました。


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天窓がついていることで明るく開放的な部屋になる反面、暑い・眩しいといった声や、施工不良・経年による雨漏りが発生することもあり、意外と悩みの種になってしまうこともございます。

 

そこで今回は、天窓撤去工事の様子をご覧に入れたいと思います。


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まずは施工前の様子から。


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既存屋根材を撤去しました。

今回のお客様は数年前に施工された外装リフォームの際に屋根も再塗装をされておりましたが、天窓を撤去し開口部を塞ぐためには天窓周辺の屋根材を部分的に撤去する必要があるため、思いきって屋根を葺き替えることにしたのです。


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天窓を撤去し、開口部を塞ぐ作業に撃つっていくのですが…


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屋根材を撤去している最中に、室内側からは開口部に垂木を施工し、そこへボードを施工していたのです。

 
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ボードの施工が完了後には、天井のみクロスの張り替えを行いました。

 

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そして屋根のほうでも室内側と同じように垂木で枠をつくり開口部を塞いでいくのですが、塞ぐ前には断熱材を入れておきます。

 

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屋根面の開口部を塞ぎ終えました。

この先は普通に屋根葺き工事に入ります。


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新規ルーフィング材を施工し…


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ごく普通に屋根材を施工して工事は完了です。

 

天窓からの雨漏りの主な原因は、経年によるパッキン類の劣化や新築時の施工によるものなどが考えられます。

 

今回のお客様は築10年少々で、新築から数年後に雨漏りが発生していたそうです。

 

天窓メーカーによりメンテナンス工事を行ったそうですが、一時的に雨漏りは止まったものの、また数年前から雨漏りが発生し、今回の工事に至ったのです。

 

古くなった天窓は、新しい天窓に交換することもできますが、今回のように天窓を撤去することも可能なのです。

 

天窓でお悩みの方は、ぜひご参考にしていただければ幸いです。

ニチハ・パミールにおける補償について

ニチハの製造した屋根材「パミール」が生産を終了してから今年で10年を迎えております。

 

パミールに発生している数々の症状については今更多くを語る必要はないと思いますが、ここへきて製造したニチハの対応に変化が見られております。

 

今も多くお客様からご相談をいただくニチハのパミールですが、以前は築10年を超えていることを理由に補償をしないといったこともありましたが、最近は一転して築10年を超えた場合でも「〇〇〇〇費」という名目で、今まで以上の補償を行っていることがわかりました。

 

2008年よりパミールの問題に携わってきた私ですが、問題発覚当初はニチハさんが費用を全額負担して屋根の改修工事(葺き替え)を行ったこともありました。

 

その後は自社製品の「アルマ」「横段ルーフ」を支給することもありました。

 

また某ハウスメーカーを交え交渉を行ったときには「引き渡し後5年を経過したら補償は一切しない」と押し切られたこともございました。

 

改修工事に掛かる新規屋根材の金額の6割を支給するといったケースもありました。

 

そして数年前には屋根面積1㎡あたり〇〇〇〇円程度の補償しかしてくれなかったのですが、今年に入ってからは私の想像を超える補償金額が提示されるようになったのです。

 

ただしこれがいつまで続くのかはわかりません。

 

もしかしたら年が明けて急に「一切補償しません」という方針に変わる可能性もあります。

 

ニチハ・パミールに関するご相談、お問い合わせはご遠慮なく、お気軽にお申し付けください。

カラーベストコロニアルなどに発生しているクラック(ヒビ割れ)について製造元の対応は?

コロニアル、ザルフなどの化粧スレート屋根材に発生しているクラック(ヒビ割れ)について、多くのお問い合わせ・ご相談をいただいております。

 

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この最大の要因は、それまで原料の一部として使用されていた石綿(アスベスト)が使用できなくなったことに起因しています。

 

問題の発生しているカラーベストコロニアルは、石綿が含まれなくなった2001年(平成13年)4月以降に発売された屋根材です。

 

※2008年1月以降は現行製品であるコロニアルクァッド、コロニアルグラッサなどに切り替わっており、こちらについては多少のクラックは

 

当時クボタからはコロニアルNEOなど、松下電工からはレサスなど、そしてニチハからはパミールといった化粧スレート屋根材が製造・販売されておりました。

 

【松下電工 レサス】

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屋根材が割れて落下してくるのがレサスの特徴です。

調査のため屋根に上ると「パキッ」と聞こえてくることがあるくらい、非常に割れやすい屋根材です。

 

【ニチハ パミール】

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屋根材表面に剥離が発生しているのがパミールの特徴です。

 

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剥がれ落ちた屋根材の一部は風が吹く度にご自宅の敷地内やご近所様の庭に飛散することもございます。

 

なお、ニチハさんは屋根葺き替え費用の一部を負担するなどの補償を行っておられます。

 

しかし化粧スレートの最大手で現在も製造・販売されているケイミューさんの対応はというと、とても納得できる対応をしてくれていないのが現状です。

 

【クボタ コロニアルNEO】

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【クボタ グリシェイドNEO】

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コロニアル、グリシェイドなどに発生するクラックは、屋根形状によって発生の頻度が変わってきます。

 

「谷」「本谷」と言われる部分は屋根材をカットして納めるため、特にクラックが発生する確率が高く、写真のように屋根材が割れて脱落するなどの症状が発生しているのをよく見かけます。

 

ケイミューさんの対応ですが、まず築10年を超えた場合、ケイミューは一切の保証をしてくれません。

 

参考までに築10年を超えていても、ニチハさんは現地調査をしたうえで補修に掛かる費用の一部を補償しています。

 

「すべて屋根材メーカーが悪い」などと言うつもりはありませんが、それにしてもケイミューの対応はいかがなものかと思います。

 

屋根材にクラックが発生する原因は全て屋根材に起因するわけではなく、なかには施工上の問題に起因していることも見受けられます。

 

さて、今後ケイミューさんはどのような対応をとっていかれるのでしょうか?

 

ニチハさんの対応が変わってきたいま、ケイミューさんの企業としての真摯な対応は期待できるのでしょうか?

【ご注意ください】住まい向上委員会が開催する屋根と外壁のメンテナンス講座

屋根と外装のメンテナンス講座

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 「市民講座」という名目で開催されているセミナー、実はコレ「一般社団法人住まい向上委員会」という非営利団体が主催しているセミナーです。

 

そして、この住まい向上委員会の裏には「プロタイムズ総研」という会社や、フランチャイズ加盟店がおり、セミナーで集客を行い、実際の営業活動はプロタイムズ総研や加盟店が行っているのです。

 

営業部隊となる施工店は、日本各地にその加盟店が存在しており、その店舗数は実に122店舗にものぼります。

 

先日も「行政のセミナーに参加した」というお客様よりご相談をいただきましたが、行政はこのようなセミナーには一切関わっておりませんので、騙されないようにくれぐれも気をつけてください。

 

石原裕次郎さんの愛車、メルセデス300SLガルウイングのご紹介です

全国を縦断する「石原裕次郎の軌跡展」の記念すべき第1回が松屋銀座にて開催されております。


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今回の目玉はなんといっても裕次郎さんの愛車、メルセデス300SLガルウイングが展示されるとのことで、早速出掛けてみました。

 

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松屋銀座の1階正面口のフリースペースに展示されているメルセデス300SLガルウイング。

 

このメルセデス300SLは、ドイツの自動車メーカー、ダイムラー・ベンツ(現在のダイムラー)が開発・製造したスポーツカーで、同社の高級スポーツカー「SLクラス」の初代モデルにあたるそうです。

 

スポーツカーレースのワークスチーム用プロトタイプレーシングカーとして開発されたこの車両、もともと市販の予定はなかったとか。


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最大の特徴はルーフ上にヒンジのある跳ね上げ式ドア、解放するとカモメの翼のような形状になることから「ガルウイングドア」と呼ばれたそうです。

 
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ヘッドライトは本来丸いタイプだったものを、裕次郎さんがお願いして縦長のヘッドライトにしてもらったとか…

 
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クルマの鍵と裕次郎さんが運転するときに使っていたグローブは、撮影可能エリアにて展示されております。

 

なお、12月26日から来年1月21日には名古屋・三越栄店での開催が決定しております。

 

屋根を塗装する本当の目的とは...塗装で防水性能が向上することはありません。

カラーベストコロニアルなどの化粧スレート屋根材は、外壁の塗装工事と一緒に施工される方が多いと思います。

 

屋根材を再塗装する本当の目的とはいったいなんでしょう?

 

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屋根を塗装することによって得られる効果は「美観の向上」だけです。

 

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長年にわたり太陽からの紫外線を浴び続け風雨に晒されてきた屋根材は、それ相応の年数が経過すると、当然褪色も起こり、汚れやコケが付着してきます。

 

ただ、褪色していても、汚れが目立ってきたとしても、決して防水性能が落ちることはありません。

 

しかし、世間一般的にみると、外壁塗装と一緒に屋根も塗装されているケースが多い...。

 

屋根の塗装を真っ向から否定しているのではありません。

 

外壁を塗り直すのであれば、やはり屋根も綺麗にしたほうがいいとは思います。

 

ただ屋根を塗装したことによって「防水性能を向上させる」といったことはありませんし、塗装をしないと「雨漏りに繋がる」といった事実はありません。

 

よって、これらのトークをしてくる業者さんには疑問をもったほうが良いかもしれません。

 

「塗っても塗らなくても防水性能に変わりはありませんが、外壁が綺麗になって屋根だけ汚れたままだと見た目が悪いから塗ってもいいんじゃないですか?」

 

このようにアドバイスしてくださる業者さんのほうが、親切な業者さんだと私は考えております。

環境に優しい屋根材は「瓦」かもしれません。

毎日暑い日が続いております。

 

今年は7月23日に埼玉県熊谷市で観測史上最高の41.1℃が観測されましたが、過去を振り返ると1933年(昭和8年)に山形市で40.8℃が記録されており、今年の猛暑が必ずしも「異常気象」が原因であるとは言えないような気もします。

 

昔から比べるとアスファルトで覆われた道路からは照り返しによる暑さがあります。

 

建物やビルが増えたことで風の通りも悪く、またクルマやエアコンの室外機から発生する熱気の影響もあるかもしれません。

 

そこで思いついたのが「屋根材から照り返される暑さがどれくらいあるのか」ということです。

 

早速検証してみました。


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検証は各屋根材を地上に置いて約1時間ほど経過した時点で、それぞれの屋根材の表面温度を計測してみます。

 
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まずはコロニアル、表面温度は59℃ありました。


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続いて一般的なガルバリウム鋼鈑の屋根材、こちらは60℃を越えておりました。

 
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こちらは一般的な平板瓦ですが、表面は表面温度は54℃です。


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最後に日本瓦、こちらは「いぶし瓦」ですが、表面温度は45℃でした。

 

この結果から、屋根材の表面温度はその材質によって大きく変わります。

 

冒頭で述べましたが、この夏を暑さは単純に気温が上がったことだけではなく、私達の生活もその要因のひとつになっているのかもしれません。

 

屋根に瓦を使うことは、もしかしたら地球環境のためにも良い異なりのかもしれませんね。

震災に強い屋根を目指して...耐震を考慮した日本瓦の棟積み直し工事の様子はコチラから!

震災が発生するたびに悪者にされるのが「瓦屋根」です。

 

これをいいことに多くのリフォーム業者さんは「屋根は軽いほうが良い」と、ガルバリウム鋼鈑への葺き替えを勧められているようです。

 

しかし、重い瓦を下ろしてガルバリウム鋼鈑に葺き替えた結果、強風により建物全体が揺れるといった事例も発生しており、必ずしも屋根を軽くすることが良いとは言い切れますん。

 

そこで、震災を見据え瓦屋根への耐震補強のひとつとして「耐震工法」という、地震に強い棟を築くことで、被害を抑えることが出来るのです。 

 

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震災で崩れてしまった棟瓦。

 

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既存の棟瓦を解体し、耐震棟金具を母屋垂木に固定します。

 

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固定した棟金具の上に瓦桟を設置、最上部の桟瓦はビスや釘で全て固定しておきます。

 

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棟金具に鉄筋を設置します。

 

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熨斗瓦に銅線を使って、設置した鉄筋に緊結します。

 

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南蛮入り漆喰で下地を整え、そこへ銅線を通した熨斗瓦を鉄筋に緊結します。

 

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2段目以降も同じ作業を繰り返します。

 

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予め鉄筋に固定した長い銅線は、棟瓦を固定するためのものです。

この銅線を棟瓦(5寸丸)の内側から表に通し、緊結するのです、

 

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そして施工が完了。

この工法は全日本瓦工事業連盟(全瓦連)の推奨する「ガイドライン工法」に沿った耐震工法のひとつです。

 

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屋根の不具合を指摘してくるイーグル建創というリフォーム会社の営業にはくれぐれもご注意ください

本日もまた無事に屋根の葺き替え工事が完了致しました。

 

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築20年、屋根の葺き替え工事です。

 

今回の工事、最初にアプローチをいただいてから約1年、過去に塗装歴があり、退色・色褪せは目立つものの、私からは「そんなに慌ててリフォームしなくてもまだ大丈夫ですよ」とお話しを差し上げておりましたが、お客様から「リフォーム営業がひっきりなしに訪ねてきて困ってる。屋根をリフォームしたらもう来なくなると思うから」との理由でご契約いただきました。

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(現地調査時の写真より)

 

ひっきりなしに訪ねてくるリフォーム業者とは?

 

それは、東京・神奈川を中心に展開する「イーグル建創」というリフォーム会社です。

 

「担当が替わりましたのでご挨拶に伺いました」

 

ある日アポなしで突然訪ねてきて、このように挨拶するのがイーグル建創の営業手法のひとつのようです。

 

このときに屋根のリフォームを勧められたそうですが、お客様は「いま話をしている会社があるから」と断ったそうなのですが、数日後再び訪ねてきたそうです。

 

そして屋根を見るなり、

「あー、もうダメだ。このままだと雨漏りする」

「もう手遅れだ」

「もっと前にリフォームしておけば良かったのに」

と言ってきたそうです。

 

私の見立てでは、今すぐ必要な状況ではないことを1年ほど前にもお伝えしてあったのです。

 

それなのに「手遅れ」というのはいったいどういうことなのでしょうか?

 

これはイーグル建創に関わらず、突然訪ねてくるリフォーム業者は今すぐにでも仕事がほしいためにお客様の不安を煽り工事を急がせる、悪質なリフォーム営業でしかありません。

 

お問い合わせくださる多くのお客様が、このようなしつこい営業にお困りになっておられます。

 

あまりにもしつこいリフォーム営業に対しては、明確に断ることが重要です。

 

その後再び訪問してくるようであれば、それは明らかな法律違反(特定商取引法)となり、その業者は罰せられることになりました。

 

訪問販売による悪質なリフォーム営業には、くれぐれも気を付けてください。

 

 

【プロタイムズ】消費者だけではない、業者向けのセミナーも開催するプロタイムズの営業手法

7月17日~18日に東京ビッグサイトにて毎年恒例の「リフォーム産業フェア」が開催されました。

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リフォーム業者向けのイベントなのですが、私が気になったのはコチラです!

 

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「市民講座」と銘打って、セミナーを開催している「プロタイムズ」も出展していました。

 

このブースで配布されていた資料の一部を公開します。

 

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これはリフォーム業者向けのチラシです。

 

 

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会場ではリフォーム業者向けのセミナーも開催されていたようです。

 

「知識がなくても誰でも集客できてしまう」

 

「今より受注単価が20万円以上上がる...」

 

など、消費者の方々を食い物にするような文言が記載されておりますが、これこそがプロタイムズの手法なのです。

 

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そして、業者向けのセミナーの申込書も同封されておりました。

 

市民講座と称し、あたかも行政が推奨している会社だと見せかけたセミナーを開始し、そこで苦労することなく顧客情報が入手できる仕組みです。

 

そして実際に調査に伺うと、

 

外壁の軽微なクラックを指摘して「水漏れの原因になる」

 

屋根を見てヒビ割れが起きていれば「すぐにカバー工法をしないと雨漏りする」

 

など、消費者の不安を煽り、相場よりも高い金額で工事を受注しているのが、プロタイムズの手口です。

 

市民講座と称して開催されるリフォームセミナーは大変危険です。

 

くれぐれも気を付けていただきたいと思います。

 

 

リフォーム会社はなぜカバー工法を勧めるのか?

世の中のリフォーム会社では、築年数が築10年から15年前後で、コロニアルなど化粧スレート屋根材が使われている戸建住宅にお住まいの方に狙いを定め、ガルバリウム鋼鈑を使ったカバー工法を積極的に勧めています。

 

たしかに、アスベストを含まないコロニアルは、屋根材にヒビが入っていることが多いことは紛れもない事実です。

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これは、それまでの屋根材に含まれていたアスベスト(石綿)がなくなったことが原因です。

 

しかし、ヒビが入っているからといって、これが雨漏りに繋がることはほぼ皆無なのにも関わらず、カバー工法を勧めるリフォーム業者のほとんどは「すぐに工事をしなければ雨漏りが発生し、大変なことになりますよ」と言って、住まわれる方の不安を煽ります。

 

そこで勧められる「カバー工法」ですが、これを積極的に勧めているのはリフォーム業者の中でも外壁塗装を専門に行っている塗装会社です。

 

なかでも「ガイソー(GAISO)」という全国各地に拠点を構える塗装会社さんでは「スーパーガルベスト」という、断熱材入りのガルバリウム鋼板を積極的に採用されていますが、商品の販売価格が公表されていない屋根材であり、施工価格もガイソーのウェブページを拝見すると「工事費コミコミ98万円」といった大雑把な内容でしかありません。

 

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古来より「餅は餅屋」ということわざがあります。

どんなにそのことについて詳しくても、また作業が上手でも所詮は素人。

専門家にはかなわないので、専門家に任せるのが安心、という意味です。

 

外壁の塗装について、それは専門家である塗装業者さんに任せるのがいちばんです。

 

しかし、その塗装業者さんも屋根に関しては素人です。

 

コロニアルの製造元であるケイミューでは、屋根の塗装をあくまでも美観上の目的としており、防水性能を向上させる目的のための塗装ではありません。
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しかし、多くの塗装業者さんは「防水性能が落ちる」と言って塗装を勧めているのです、

 

そして、コロニアルなどの化粧スレート屋根材に発生しているヒビ割れに目をつけ、今度は「このまま放置しておくと、雨漏りするのでカバー工法をしたほうが良い」と営業しているのです。

 

更に「撤去費用と廃材処理費用が発生しないので工事費用を抑えられる」「既存の屋根材の上から施工が出来るので、工期が短縮できる」というのもカバー工法を勧める業者さんの口グセですが、その見積書を拝見すると、高額な金額となっているケースがほとんどです。

 

酷いケースになると、私のほうで屋根葺き替え工事、外壁塗装工事をお請けしてもまだ安いといった法外な見積書を出しているケースもあるのです。

 

外壁塗装業者さんから出される屋根のカバー工法については、言われたことを鵜呑みにするのではなく、まずは屋根専門業者に相談されることをお勧めします。

新築そっくりさん(住友不動産)で施工した屋根リフォーム工事が凄い!

おかげさまで多くのお客様より屋根に関するご相談・お問い合わせを頂戴しております。

 

お客様からのご相談が多くなるにつれ、偶然にも同じ会社でリフォームをされていることがあります。

 

そして、そのご相談の内容は「リフォームをしたのに屋根に不具合が発生している」という、お客様にとっては「なぜ?」という疑問や、施工会社に対する「怒り・不満」といった内容になります。

 

ケース1 カバー工法で発覚した手抜き工事

 

 

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こちらの屋根は、数年前に新築そっくりさんでガルバリウム鋼板によるカバー工法で屋根の改修工事をされたそうなのですが...

 

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強風の影響で棟板金が飛散してしまったのです。

 

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こちらが落下してきた棟板金です。

こんなものが下を歩いている歩行者などに直撃したら...とんでもない大参事になるところでした。

 

この棟板金が飛散した原因、それは明らかな手抜き工事だったのです。

 

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浮き上がった棟板金

 

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板金を固定している釘は下地の材木をかすめているだけ、釘は全く効いていない状態だったのです。

 

お客様から住友不動産の担当者に連絡を入れたのですが、その回答は「当時施工した屋根業者が辞めてしまったのでわからない」の一点張りで、全く相手にしてもらえなかったとか。

 

ケース2 日本瓦の屋根修理

 

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築30年を超えた日本瓦です。

 

2年程前にやはり住友不動産で屋根の修理をしたということですが、どうやら棟の漆喰の重ね塗りを行ったようです。

 

日本瓦の漆喰の重ね塗りが全く意味のない工事であることは、以前投稿したブログにも書かせていただいております。

 

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これは日本瓦の葺き替え工事の際に撮影した写真です。

 

重ね塗りした漆喰は、経年によって剥離してしまいます。

表面だけ綺麗に見せる「漆喰の重ね塗り」は、全く意味がありません。

 

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厚く塗られた漆喰に、コーキング処理。

 

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漆喰の表面からのし瓦の端部までわずか5mm、本来であれば2段目、3段目ののし瓦の水を切るため、漆喰の表面は端部から30mm以上中に入ったところになければならないのです。

 

この状態では、将来雨漏りに繋がることは間違いありません。

 

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瓦を剥がしてみました。

 

新築当時施工されたルーフィング材が縮んでしまい、野地板が見えてしまっています。

このような状態であれば、当然屋根の葺き替え工事などを提案するのがリフォームに携わる「プロ」の仕事なのですが、中途半端で無意味な棟瓦の修理をしたことで、そのときに掛かった費用(数十万円とお聞きしました)が無駄になってしまったのです。

 

大手のリフォーム会社だからといって、決して安心しないでください。

 

住友不動産、新築そっくりさんという、聞けばだれでも知っているようなリフォーム会社でも、屋根工事はこんな程度なのです。

 

だからと言って「大手は安心できない」ということではありません。

 

大手だろうが中小のリフォーム会社だろうが、その工事を手掛ける屋根工事会社さんが、屋根に関する豊富な経験と知識、そして技術を持ち合わせていれば、なにも心配する必要はありません。

 

どんなカタチであれ、屋根を修理・リフォームするのであれば、まずは工事内容の説明をしっかり聞いて、わからないことは何度でも質問し、納得したうえで工事を行うことが重要なのです。

そこに共通することは、明らかな手抜き工事が行われていることです。