後悔しないための本当に正しい屋根工事・屋根リフォームがここにある【屋根専門・石川商店のスピンオフブログ】

屋根業界にいるからこそ伝えられる真実...屋根の点検・調査から見た屋根の状態や屋根リフォームの工事の様子、悪質なリフォーム営業の手口、はたまた趣味のお話しなど、皆様のためになる話題をご紹介していきたいと思います。

西部警察で使用されたスーパーZ

【スーパーZ(大門団長専用車)】

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スーパーZは、マシンXに代わって渡哲也さん演じる大門団長の専用車として、西部警察PARTⅡの第15話「ニューフェイス!!西部機動軍団」よりマシンRSと共に登場しました。


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【車両データ】

・ベース:日産フェアレディ280Z フルオートガルウイング2by2

・全長:4620mm

・全幅:1690mm

・全高:1305mm

・車両総重量:1645kg

・乗車定員:4名

【特殊装備】

・油圧ダンパー式フルオートガルウイング

・催涙弾発射銃

・左右可動式サーチライト

・煙幕発生装置(通称:スカンク)

・自動車電話(23区内)

・自爆装置

 

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PARTⅡ第15話より。登場時のナンバーは「品川 59 た 35-27」となっておりましたが...

 

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途中から「品川 33 た 35-27」になりました。

「エンジンが2800ccなのに5ナンバーはおかしい」という指摘があったようです。

 

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スーパーZ最大の特徴は、ドア窓からからルーフにかけて一体化されたガルウイング。

 

ガルウイング化の経緯は「運転しながら前方・左右に射撃が可能」という説もあるが...。

 

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この車両の企画・開発者である福田正健氏によると「ベース車がTバールーフを採用していたため、構造的にガルウイングにしやすかった」とのこと。


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ガルウイングの開閉は、車外からはBピラーにある鍵穴にキーを差し込んで回すと作動する。

 

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ドアの開閉は内側にあるノブを使用。 

 

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ガルウイングは油圧ダンパーで作動する。


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デビュー当時はまだ「ドアミラー」は認可されていなかったらしい...


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ボンネット上には催涙弾発射銃が2基搭載されており、上下左右への発射が可能。

 

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(PARTⅡ 第15話より)

 

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(PARTⅡ 第15話より)

 

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催涙弾発射銃の後方にはフロントプロテクター(バグガード)が取り付けられている。


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ボンネットの裏側からみた催涙弾発射装置。現在は配線が外されているとのこと。


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搭載されるエンジンは「L28E型」

【エンジン諸元】

・型式:KHGS130JABC1 水冷直列6気筒

・総排気量:2753cc

・最高出力:155/5200(ps/rpm)

・最大トルク:23.5/4000(kgm/rpm)

・トランスミッション:3速AT


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パトライトは反転式


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フロントバンパー下には左右可動式サーチライトを装備。

 

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リアスポイラーには「DATSUN」の刻印がある。


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リアバンパー下、センターの1本がマフラーで、左右2本は「煙幕発生装置(通称:スカンク)」が装備されている。

 
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(PARTⅡ 第15話より)


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ホイールはSSRスーパーシャーク、タイヤはダンロップ(225-60-14)


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ステアリングはノーマル。

 

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ミッションは3速AT。

 

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シフトレバー左側の操作パネルにはガルウイング、スカンク(煙幕発射装置)、サーチライト、パトライトの操作スイッチが配置されている。いちばん左にある四角い白いスイッチはパトライト内部に溜まった水を排出するためのポンプを作動させるもの。

 

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天井の突起物の部分にはパトライトが納まる。

 

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シフトレバーの前方にある催涙弾発射装置、赤いボタンが発射ボタン。

 

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センターコンソールに配置された自動車電話は23区内での通話が可能。

 

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助手席グローブボックスに配置された無線はAurex製。


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乗車定員は4名


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トランク内にはガルウイングを作動させるための油圧システムなどが配置されている。

 

スーパーZは大門団長専用車のため、基本的に渡哲也さんがステアリングを握っていましたが、PARTⅡ第23話「凶悪の焔」、第40話「ペガサスの牙」などでは舘ひろしさん演じる鳩村刑事、PARTⅡ第24話「危険なロックンローラー」では御木裕さん演じる北条刑事、PARTⅢのオープニングや第16話「大門軍団フォーメーション」では柴俊夫さん演じる山県刑事、そしてPARTⅢ第23話「走る炎!!酒田大追跡-山形篇-」と 第43話「走れ一兵!成田発PM3」では、峰竜太氏演じる平尾一兵刑事もステアリングを握っていた。


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【マシンRS-3(情報分析車)】西部警察に登場したDR30型スカイライン③

【マシンRS-3(情報分析車)】


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マシンRS-3は、西部警察PARTⅡ第15話「ニューフェイス! 西部機動軍団」でスーパーZと共に「マシンRS」として登場しました。


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ベースは日産・スカイライン(DR30型2000RS、前期型)

 

ナンバーは「品川59た35-26」

 

西部警察PART ⅢでRS-1、RS-2がデビューしてからは「RS-3」となって「情報分析車」としての役割を担うようになりました。

 

助手席をコンソール化して潰し、ここに全方向回転式サーチライトおよび赤外線・サーモグラフィ対応ビデオカメラ、コンピュータが設置されております。

 

また車内後部(運転席後方)にはコンピュータ、無線機、プリンターなどが搭載され、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席に乗車して操作を行います。

 

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デビュー当時のマシンRS、主に三浦友和さん演じる沖田刑事がハンドルを握っていました。

 

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(西部警察PARTⅢ第16話「大門軍団フォーメーション」より)

 

RS-1、RS-2のデビューに合わせ、エアロパーツや大型パトライトが装備されました。


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RS-3になりフォグランプと赤色回転灯がRS-1、RS-2と同じものに変更された。フロントスポイラーはFET極東(エアロクラフト)製。


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ボンネット上に設置されたエアインテーク。

 

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エアスプリットはエアロクラフト製。

 

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フロントタイヤは205/55-16。

 

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リアは225/50-16、ホイールはエンケイのメッシュ4。オーバーフェンダーは取り付けられていない。

 

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ルーフ上に装備された大型パトライトはエアロフラクト製。

 

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リアウィンドーバイザーはRS-1、RS-2と同じ純正オプションの「AD three」製。

 

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リアバンパー下部にはスリットスポイラーが装着されている。

 

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リアスポイラーはFET極東(エアロクラフト)製の純正オプション。

 

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ドアミラーはPIAA製。

 

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ステアリングはナルディ製。

 

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助手席に配置された大型コンピューター。特殊無線機(組み込まれていたのは八重洲無線FT-707S)、信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)およびECM装置(犯人側の電子機器を妨害する)などの操作盤を搭載している。


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本編ではなかなか見ることのできなかった装備、助手席ドアに設置されたハンマーとレスキューキット。

 

 

後部右側に配置されたコンピューター。

モニター、キーボード、無線機などが配置される。信号分析(スペクトルアナライザー:周囲で使用されている電波の周波数、発信場所を分析する)、声紋分析(声紋を分析し、警視庁・科学警察研究所のデータベースと照合して犯人を割り出す)、前後レーダーで捉えた犯人車の逃走経路検索、カーナビイゲーションシステム、CACSシステム(自動車総合管制システム:目的地までの交差点形状、誘導表示や、周辺車両の位置、速度などの各情報を表示する)などの機能が使用でき、処理結果はCRTモニターに表示される。

 

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進行方向に対して横向きに取付られた後部シートはFET製。

 

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リアトレイには赤色回転灯とプリンターが配置される。

 

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全方向に回転が可能なサーチライトと赤外線、サーモグラフィに対応したビデオカメラ。

 

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エンジンは自然吸気エンジンのFJ20E型。

 

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ボンネット裏側からみたエアインテーク。

 

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現在は他の西部警察車両と同様、府中市の村山商事さんで大切に整備・保管されており、イベントなどに展示されることもあります。

西部警察に登場した特別機動車両「サファリ4WD」を徹底解析!

【特別機動車両 サファリ4WD】

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ベース車は日産・サファリ エクストラバン(VRG160型)

PARTⅠ第111話「出動命令 特車“サファリ”」で初登場。

特別機動車両隊(通称:特機隊)の旗艦となる指令車で定員は3名。

劇中ではこの車両は大門が発注した唯一の車両である 

ナンバーはPART-I第111話〜第116話までは「品川88そ49-31」、PART-I第117話〜PART-II第11話までは「品川88た71-11」、PART-II第18話以降は「品川88た11-10」。PART-II第29話のみ「品川88た15-22」。

ドライバーはPARTⅠでは苅谷俊介さん演じる源田刑事が、PARTⅡ以降は御木裕さん演じる北条刑事と峰竜太さん演じる平尾刑事がメインだった。

 

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フロントバンパーは延長され、直径40mmの鋼管製グリルガード、IPF製(当時はシビエ製)のフォグランプなどが追加されている。

 

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延長されたフロントバンパー下部の両サイドには銃弾などからタイヤを保護するため可動式の装甲板が備えられている。

 

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フロントバンパー装備された散水銃2門(第1、第2放水銃)

 

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消防機器の総合メーカー、東京サイレン株式会社の製品が使用されている。

 

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本編では使用されることのなかったウインチは、4.7トンまで耐えられる。

 

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ルーフはスライド式。劇中では電動で開閉が可能だったが、実際はスライド後に支柱を立てて支えていた。

 

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ルーフをオープンさせたときの支柱の根元。

 

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サーチライトにパトライト、ルーフの高圧放水銃2門(第3、第4放水銃)、潜望鏡式ビデオカメラ・レーダーを装備し、無線だけでなく電話回線の傍受・盗聴も可能。

 

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放水銃は脱着式。

 

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車内後部配置された大型コンピューター。

 

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ビデオカメラで録画された映像は車内のモニターで見ることができる。自動車電話も装備されている。

 

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丸い画面は50km四方を探知可能なサーチレーダー。

 

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助手席側後部ドアの窓部分。窓ガラスではなく跳ね上げ式の扉に変更されている。車内側には都内の地図が掲示されている。

 

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助手席側、最後部の窓も塞がれ跳ね上げ式の扉へと変更されている。

 

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車内からみた助手席側最後部の跳ね上げ式の扉。やはり地図が掲示されている。

 

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ホイールはエンケイBAJA

 

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タイヤサイズはフロントが7.00-15 8PR。

 

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リアは7.5-15 10PR、RIKENのLT7が装着されている。

 

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通常マフラーは後方に配置されるが、リアには放水用の配管が装備されているためサイドマフラーに変更されている。

 

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2014年には西部警察放送35周年を記念して日産グローバル本社ギャラリーでも展示されたことがあった。

 

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リアゲート(リアハッチドア)はノーマル同様に観音開き。

 

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かつてマイカル小樽にあった「石原プロワールド・西部警察」内で展示されていたときにはリアシートが撤去されていた記憶が...。

 

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タンク車を牽引するためのフック。ただ残念ながらタンク車は現存していない。

 

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タンク車からの給水に使用される水栓。

 

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運転席側最後部に設置されたアンテナ。

 

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車内の様子。ステアリング、その他は基本的にノーマルのまま。

 

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シフトレバー手前に配置されているスイッチ類は、展示の際にパトライトなど一般の方が操作できるように追加されたもの。

 

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走行距離は7828km、ガゼールを除いた特殊車両のなかではいちばん走行距離が少ない。

 

制作期間は6か月、制作費用は5000万円だったとか...。

 

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2016年1月に開催された調布市政施行60周年イベントではマシンXと、ゴリラ・警視庁捜査第8班に登場したガルウィング・スタリオンと共に展示された。

 

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現在は西部警察に登場した数々の劇用車と共に東京・府中市にある「村山商事」さんで大切に整備・保管されております。

 

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【マシンRS-2(情報収集車)】西部警察に登場したDR30型スカイライン②

【マシンRS-2(MACHIN RS-2・情報収集車)】

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マシンRS-2は、西部警察PARTⅢ第16話「大門軍団フォーメーション」からRS-1と共に登場しました。

 

ベースはRS-1と同じ日産・スカイライン(DR30JFT型2000ターボRS、前期型)

 

ナンバーは「品川59 た 35-28」

 

【劇中のナレーションより】

哨戒の任にあたる情報収集車には、距離測定機(GLLD)、目標車識別をする(IFF)、平面および側面投影が可能なISAレーダー、微細な振動と音源をキャッチするセンサーなど、最新科学の粋を集めた機器が装備されております。

 

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フロントスポイラーはFET極東(エアロクラフト)製、マーシャルのフォグランプと赤色灯はRS-1と同じ。

 

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エアアウトレットとエアスプリットもRS-1と共通。

 

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タイヤサイズはフロント205/55-16。

 

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リアは225/50-16、ホイールはエンケイ・メッシュ4。

 

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車体後部側面に反転式の赤色回転灯が装備される。

 

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リアトレイにも赤色回転灯を装備。

 

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リアスポイラーはFET極東(エアロクラフト)製の「システム3」。

 

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エクストリームスプリットとリアウィンドーバイザーは純正オプションの「AD three」製。

 

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サンルーフのバイザーも「AD three」製。

 

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トランクは逆ヒンジで開く。リアバンパーから伸びるアンテナは無線傍受用。

 

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トランク内には4連装特殊弾発射筒が装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能。ただし、劇中で使用されることはありませんでした。

 

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リアバンパー下のスリットスポイラーもRS-1と共通。

 

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シートはコルビューのリクライニングタイプ、シートベルトはブリタックス製の4点式。乗車定員は2名で、石原良純さん演じる五代刑事と小林昭二さん演じる南刑事が乗車することが多かったように思います。

 

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助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。 

 

 

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助手席に配備されたコンピューター、特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の送受信が可能。組み込まれていたのはアマチュア無線機の八重洲無線FT-77S)

 

平面および側面投影が可能なISAレーダーは、RS-2がデビューしたPARTⅢ第16話で一度だけ使用された。

 

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その他センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロール(旧マシンRSのものとは異なり進行方向の信号を青だけでなく赤にも変えられるようになっており、『PART-III』第47話で使用された)などを装備している。

 

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盛り上がっている部分は赤色回転灯が収納されるためのスペース。

 

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エンジンはFJ20ET型DOHC4気筒ターボ、番組上の設定では最高出力280ps、最高速度は260km/h。

 

放送終了後は広島市内で開催された「さよなら西部警察フェア」にて展示されておりました。

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その後、北海道小樽市にオープンした「石原プロワールド・西部警察」、石原裕次郎記念館に展示されておりました。

 

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(石原裕次郎記念館に展示中のRS-2)

 

石原裕次郎記念館閉館後は東京・府中市にある「村山商事」さんで大切に整備・保管されております。

 

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(村山商事さんショールームにて)

 

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【西部警察に登場した車両】初代軍団特殊車両・マシンX(スカイライン2000GTターボ )」を徹底解析!

【マシンX(MACHIN X)】


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ベース車は日産・スカイライン2000GTターボ(通称:ジャパン)です。

 

大門軍団の特別機動車両、その記念すべき第1号車がPARTⅠの台45話「大激走!スーパーマシン」でデビューした「マシンX」です。

 

番組上の設定では、警視庁科学技術研究所が、現代科学の粋を集めて設計・製作したマシンで、52種類もの特殊装備が搭載され、PART2の第14話まで活躍しました。

 

そしてPARTⅢの第47話「戦士よ さらば」で犯人に盗まれてしまい、最後は壮絶な爆破で殉職しました。

 

しかし、爆破されたはずのマシンXは撮影用に数台が製作されており、放送終了後には実際の撮影車両が広島市内で開催された「さよなら西部警察フェア」において展示されておりました。


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(広島市内で開催された「さよなら西部警察フェア」で展示されたマシンX)

 

これ以降、公の場に現れることのなかったマシンXですが、2011年に石原プロモーションの倉庫にカバーが被った状態で保管されていたことが判明、この車両は都内で自動車販売店を営む野呂和正氏に託され、そして見事に復活を果たし、2016年1月に開催された、調布市政施行60周年記念イベント「石原裕次郎展」で初めて公開されたのです。


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(調布市で開催された「石原裕次郎展」にて)

 

今回はこの貴重なマシンXを幸運にも目の当たりにすることが出来ましたので、その模様をご覧に入れたいと思います。


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GT-TURBOのエンブレムの横に配置された発信ペイント弾発射銃


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ヘッドライトの横にはレーダースピード感知器が装備される

 


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ボンネット上に配置されたキルスイッチ。


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キルスイッチはバッテリーと連動しており、実際にエンジンを始動させるときはレバーをONにしなければならない。


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リアのエンブレムはGT-EX、日産自動車によって納入されたメイン車両の証のひとつ。マフラーは2本出し。


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ホイールはカンパニョーロ製

タイヤサイズは195/65-14


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スカイライン専用ホイールであることが確認できる。


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乗車定員は1名、シートはレカロ製のバケットシートに換装されブリタックスの4点式シートベルトが装着されている。

 
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こちらは放送当時の車内の様子。

 
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そして現在の車内の様子、キーボードなどの一部装備品が撤去され現存していなかったため、若干違いはあるものの、メーター類は当時のまま。ステアリングはナルディ製。


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シフトノブ先端の赤いボタンは発信ペイント弾発射ボタン。


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フロントバンパー下部に装備されたカメラ

 

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撮影された映像は車載モニターに映し出される


f:id:yuttariyakumo381:20180919223429j:imageサーチライトは上下左右に可動することができる。

 

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サーチライトはスタンレー製。

 

 
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サーチライトの操作パネル。


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自動車電話は助手席に配置されたコンピューター後方にある。


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助手席コンピューター上部に配置された追加メーター類。


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エンジン始動時のスイッチ類。


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車内助手席側工法には消火器が装備される。


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サーチライト収納時の様子。


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リモコン式スチールカメラはNIKON製。


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特別機動車両・サファリとの貴重なツーショット

 
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撮影の合間にはマシンRS-1、2、3との貴重なショットも。

 

【車両データ】

・ベースモデル:日産・スカイライン2000GTターボ・2ドアハードトップ(1980年式)

・型式:KHGC211後期型(通称ジャパン)

・エンジン:L20ET改

・最大出力:300ps/7400rpm

・最大トルク:41.0kgm/4400rpm

・最高速度:240km/h

・乗車定員:1名

 

今回、ハチマルヒーロー7月号と9月号(芸文社)の巻頭特集のための撮影現場にお邪魔することが出来ました。

 

この場をお借りしまして、芸文社のスタッフの方々、村山商事の皆様、石原プロモーションの宇角様に厚く御礼申し上げます。

 

また、マシンXをレストアされた野呂和正さんには、ご厚意により外観から車内に至るまで撮影を許可していただけたことに、重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

西部警察で使用された車両を一挙大公開!

西部警察

1979年10月14日から1984年10月22日にかけてテレビ朝日系列で放映された石原プロモーション制作のテレビ映画で、警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(渡哲也さん)を中心とした「大門軍団」の刑事たちと、それを見守る木暮捜査課長(故・石原裕次郎さん)が、凶悪犯罪に立ち向かうポリスアクションです。

記念すべき第1話では銀座のど真ん中に装甲車を走らせるなど、今では再現することのできないスケールの大きさ、派手なアクション、カーアクション、さらに巨額の費用を投じた爆破シーンが人気を呼びました。

そして西部警察を語るうえで絶対に忘れてはならないのが、劇中に登場した数々のスーパーマシン(特殊車両)たちです。

そこで今回は「西部警察」に登場した大門軍団のスーパーマシン(特殊車両)を一挙にご紹介したいと思います。


【初代軍団特殊車両・マシンX】

第45話から登場した大門軍団の初代特殊車両

・ベースモデル:1980年型 日産・スカイライン2000GTターボ・2ドアハードトップ(KHGC211型後期型、通称ジャパン)

・エンジン:L20ET改

・最大出力:300PS/7400rpm(ノーマル:145ps/5,600rpm)

・最大トルク:41.0kgm/4400rpm(ノーマル:21.0kgm/3,200rpm)

【最高速度】240km/h

【乗車定員】1名
•マイクロコンピューターなどの機器を助手席スペースに設置している為。
•4点式ロールケージ設置の為に取り外された後部座席のスペースに人を乗せることもあった。
•車体色:ブラック(側窓付近にゴールドのライン)
•ホイール:イタリア・カンパニョーロ製マグネシウムホイール(ゴールドに塗装)
•シート:ドイツ・RECARO製バケットシート
•シートベルト:4点式
•ステアリング・ホイール:イタリア・ナルディ製

今回撮影した車両は、複数台用意されたマシンXのうち、日産自動車から納入されたメイン車両です。

放送終了後、広島市内で開催された「さよなら西部警察フェア」に出展された後は公の場に現れることはありませんでしたが、石原プロモーションから譲り受けた方の手によってレストアされ、見事に復活を遂げました。

なお一部装備品については、放送当時に使われていたものが撤去されており現存していないため、一部仕様が異なっておりますが予めご了承ください。

【特殊装備】


(放送当時の車内)


(現在の車内)

マイクロコンピュータ。
警視庁のデータベースとリンクしている。また各種計算も行える。
西部署内の専用端末ともリンクしており、端末で検索されたデータを受信し車内で閲覧する事も出来る。

車載モニター。マイクロコンピュータと連動して、前科者リストの検索・閲覧などが可能。
現代で言うカーナビゲーションシステムも搭載。

•特殊無線機◦警察無線は勿論、船舶無線や航空無線も傍受出来る。

サーチライト。上下左右可動式。シフトノブの後ろの操作盤で操作。

リモコン式スチルカメラ。NIKON製。採証用。ロールゲージに取り付けられており、検挙に直結する証拠が記録される。

レーダー・スピード感知器。フロントグリルの進行方向右側に設置。

特殊発信ペイント弾発射銃

フロントグリルの進行方向左側に上下左右可動式のインパクトトレーサーを装備。車内のシフトノブ先端の赤い発射ボタンを押してカラーボールを発射させる。

現代で言う防犯マーキングボールに電波発信機能を追加させたもの。特殊塗料から発信された電波は車内のモニターで確認出来る。

自動車電話

•増設燃料タンク。トランク内に150リットル分のタンクを装備。

•増設メーターコンソール、タコメーターや240km/h対応速度計、電圧計など。

•遠隔操作式自爆装置。起爆スイッチは木暮課長が管理。


マシンXに関する詳しい記事はコチラから

www.hiromichihayashi.com

【特別機動車両・サファリ4WD】

第111話から登場した特別機動車両

フロントバンパーに散水銃2門、ルーフ内部に高圧放水銃2門(初登場時には前者を「第1、第2放水銃」、後者を「第3、第4放水銃」と呼称していた)を装備する、特別機動車両隊(通称「特機隊」)の旗艦となる指令車。

潜望鏡式ビデオカメラ・レーダーを装備し、無線だけでなく電話回線の傍受・盗聴も可能である。放水銃・ビデオカメラ使用の際は、ルーフを前方に開ける必要がある。また、この車両は大門が発注した唯一の車両である。

(フロントバンパーに装備された散水銃)

(放水銃と潜望鏡式ビデオカメラ)

(車内後方に配置された各種メーター、モニター類)

(車内後方、運転席よりに配置された無線機、キーボードなど)

走行距離は7.828km(2017年10月時点)

【大門団長専用車両・スーパーZ】

初代軍団特殊車両「マシンX」に代わる大門団長の専用車として、西部警察PARTⅡ第15話「ニューフェイス!!西部機動軍団」でマシンRS(後のマシンRS-3)と共に登場した。

ドア窓からルーフ部分は油圧ダンパー式フルオート・ガルウィング化。

ボンネット上には2連装の催涙弾発射銃が2基搭載されている。銃身は台座が上下し銃身も上下左右に動く。前方は基より斜め左右へ発射が可能、運転しながらの発射も可能である。

ボンネット裏側からみた催涙弾発射装置。

リアバンパー下部にはマフラーが5本出ているように見えるが、左右の4本は煙幕発生装置(通称「スカンク」)であり、中央部の1本が実際のマフラーである。

赤色灯は反転式

特殊装備は車内にあるスイッチで操作する。

走行距離は12.371km(2018年11月時点)

スーパーZに関する詳しい記事はコチラから

www.hiromichihayashi.com

【マシンRS-1(攻撃・戦闘指揮車両)】

追跡及び攻撃を目的としたフォーメーションの指令車で、西部警察PARTⅢ第16話「大門軍団フォーメーション」でRS-2と共に登場した。

発砲して抵抗する犯人に対応するための単装20ミリ機関砲2門が助手席側のルーフ部分に装備されている他、マフラーに擬装した急加速装置「アフターバーナー」を装備し、追跡時に威力を発揮しているルーフには空力抵抗を考慮したための変形バーライト(大型警光灯)を装備。助手席に大型コンピュータを置いている為1人乗り。

エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速265km。アフターバーナー使用時の最高速度到達時間は16.3秒。

ルーフ上に装備された2連装機銃と大型警光灯。

助手席の大型コンピュータ。敵味方識別装置 (IFF)、目標物の平面・側面投影が可能な逆合成アパーチャレーダー (ISAR)、レーダーホーミング装置が装備されている。

走行距離は2.648km(2018年3月時点)

マシンRS-1に関する詳しい記事はコチラから

www.hiromichihayashi.com

【マシンRS-2(情報収集車両)】

西部警察PARTⅢ第16話「大門軍団フォーメーション」でRS-1と共に登場した。情報収集車としての役割を担う。

助手席に装備されたコンピュータ。センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロールなどを装備している。

特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の送受信が可能。組み込まれていたのはアマチュア無線機の八重洲無線FT-77S)

助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。

無線傍受用アンテナ。

電動式サンルーフ。

通常とは逆ヒンジで開くトランク内には4連装特殊弾発射筒が装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能。

車体後部側面に装備された反転式パトライト。

走行距離は2.807km(2017年11月時点)

マシンRS-2に関する詳しい記事はコチラから

www.hiromichihayashi.com

【マシンRS-3(情報分析車両)】

西部警察PARTⅡ第15話「ニューフェイス!!西部機動軍団」でスーパーZと共に登場。

PARTⅢ第16話でRS-1・RS-2の登場を期にルーフ上の大型パトライト・エアロスプリットなどのエアロパーツの追加と、タイヤサイズの変更といったRS-1・RS-2に仕様を合わせるための再改造を実施しRS-3となり、情報分析車として活躍することになる。

RS3兄弟の中で唯一NAエンジンが搭載される。

助手席をコンソール化して潰しここに全方向回転式サーチライトおよび赤外線・サーモグラフィ対応ビデオカメラ、コンピュータ、特殊無線機(組み込まれていたのは八重洲無線FT-707S)、信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)およびECM装置(犯人側の電子機器を妨害する)などの操作盤を搭載している。

また車内後部にもコンピュータ、無線機、プリンターなどが搭載されており、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席で操作する。後部コンピュータでは、信号分析(スペクトルアナライザー:周囲で使用されている電波の周波数、発信場所を分析する)、声紋分析(声紋を分析し、警視庁・科学警察研究所のデータベースと照合して犯人を割り出す)、前後レーダーで捉えた犯人車の逃走経路検索、カーナビゲーションシステム、CACSシステム(自動車総合管制システム:目的地までの交差点形状、誘導表示や、周辺車両の位置、速度などの各情報を表示する)などの機能が使用でき、処理結果はCRTモニターに表示される。

走行距離は13.347km(2017年11月時点)

マシンRS-3に関する詳しい記事はコチラから

www.hiromichihayashi.com

【スズキ・カタナ】

PART-IIから使用された鳩村専用のバイク。オリジナルのカラーリングとは一線を画し、鳩村演ずる舘ひろしの指定により、黒を基調とするものにリペイントされている。

走行距離は2.553km(2017年12月時点)

【スズキ・カタナR】

スズキ・カタナを元にしたカスタム車両。PART-III第60話から最終回スペシャルまでの計10話分のみの登場。後年に発売された市販車ではなく、ロケ用オリジナル改造車。レース出場用として製作していたものを警察車両に転用したものである。

走行距離は257km(2017年12月時点)

【ガゼール・オープン】

木暮課長専用車。自家用車のはずであるが覆面パトカーとして作られている。

走行距離は6.590km(2017年10月時点)


これらの車両製作は、ガゼールを除き日産プリンス自動車販売(当時)の特販推進室(後のオーテックジャパン)が手掛けたものです。

当時設計を担当した福田正健氏によると、改造内容はプリンス側に一任されており、ストーリーについての関連性や指示も特になかったそうです。

西部警察に登場した車両たちは放送終了後石原プロモーションの倉庫で大切に保管されていましたが、1999年にオープンしたマイカル小樽(北海道・小樽市)内のテーマパーク「石原プロワールド・西部警察」に展示されておりました。

しかし2001年2月に同施設は閉園、再び石原プロモーションの倉庫で保管されることになりましたが、2011年6月15日より、サファリを除く車両たちは石原裕次郎記念館で展示されることになったのです。

そして2017年8月31日、同館は惜しまれつつ閉館、展示されていた西部警察の車両と、裕次郎さんの愛車・メルセデス300SL、ハワイでの愛車・キャデラック、映画「栄光への5000キロ」で使用されたブルーバード(510型)は東京都府中市にある村山商事さんで一時整備・保管され、定期的に開催されていた公開メンテナンスでも見ることができましたが、2020年7月17日に株式会社石原プロモーションの解散が発表されたことに伴い、サファリを除く車両は石原音楽出版社の下で維持・管理されることになりました。

そして2022年5月、長年に渡りサファリを展示されていた村山商事さんが業務拡大のために立川へ移転することになり、展示されていたサファリと一時的に再展示されていたスーパーZは村山商事さんから某所へ運び出され、いまは静かに眠りについてるものと思われます。

悪質な屋根リフォームの最近の手口のひとつ「親方から言われて来ました」の実態は?


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悪質なリフォーム営業が横行しております。

 

手口は「近くで工事をやっていて…」から始まって「板金がめくれている」「釘が抜けている」「瓦がズレている」というお決まりのセリフが…。

 

しかし最近はなにも知らないように装おって「親方から言ってこい、と言われて来ました」という手口も増えております。

 

屋根の不具合を指摘してくる輩に、まともな人間はいません。

 

絶対に相手にしてはいけません。

 

なかには「親切に声をかけてくれた」と仰るご高齢の方もいらっしゃいますが、ちょっとでもスキを見せると…

 

屋根リフォームで発覚!棟違い部の施工不良は将来的に雨漏りの原因となります。

屋根からの雨漏りには様々な原因が考えられますが、新築時の施工不良が原因で雨漏りすることもございます。

 

今回は屋根葺き替え工事の現場で発覚した、新築当時の施工不良をご紹介したいと思います。

 

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写真のような「棟」という部分と水上部分から降りてくる「ケラバ」という部分がぶつかるところを「棟違い」と言います。

 

この部分は、基本的に「野地をカットしてルーフィングを差し込む」ことが必須なのですが、意外とこの工事を行っていないケースが多く見られます。

 

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こちらは築12年の屋根です。屋根材を剥がしてみると棟違い部分は野地板で塞がれておりますが、これが雨漏りの原因となりえるのです。

 

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こちらは築30年以上経過した屋根です。

 

元々瓦が施工されており、過去に屋根を葺き替えされていたようですが、やはり棟違い部分の野地はカットされておりませんでした。

 

ではここから本来あるべき棟違い部分の施工方法をご覧に入れたいと思います。

 

 

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まずは上の写真のように野地板を切断することが必須となります。

 

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続いてルーフィング材をカットした野地の奥まで敷き込みます。

 

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あとは規定通りにルーフィングを施工するだけです。

 

この「一手間」を加えることで、屋根からの雨漏りのリスクを回避することができるのですが、残念ながらいまだに棟違い部の野地をカットすることを知らない大工さんがいらっしゃるのが現実です。

 

実際にこちらの現場にお邪魔した時には、驚いたことに「こんな施工方法は見たことない」と言われましたが、この施工方法は各瓦メーカーの施工マニュアルにも記載されている、ごく一般的な当たり前の工事となります。

 

なお、棟違いは今回御覧に入れた形状だけではなく、隅棟とケラバがぶつかる部分や、本谷と軒先がぶつかる部分においても同様の施工方法が求められております。

 

もしも運悪く雨漏りが発生してしまった場合、もしかしたらこのような「施工不良」が原因の場合もあるかもしれません。

日本瓦(和形)の葺き替え工事から見る漆喰の重ね塗りが無駄な工事の理由

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本日より、目黒区内において日本瓦の葺き替え工事に着手しております。

 

屋根の葺き替え工事では、様々なことが見えてくるものです。

 

今回は、瓦屋根で多くのリフォーム業者さんが行っている「漆喰の重ね塗り」が、どれだけ意味のない工事なのかをご覧に入れたいと思います。

 


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まずは桟瓦から撤去していきます。

 


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順調に作業を進め、いよいよ棟瓦の解体に着手します。

 


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重ね塗りされた漆喰は、見事に剥がれているのがご覧になれると思います。

 


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こちらは隅棟になりますが、同じように重ね塗りされた漆喰は剥がれています。

 

これこそ、漆喰の重ね塗りがいかに意味のない無駄な工事なのかがお分かりになると思います。

 

多くのリフォーム業者さんでは、瓦屋根になにかと理由をつけては「漆喰の重ね塗り工事」を勧めておられます。

 

しかし、この漆喰の重ね塗り工事を行った結果、雨漏りが発生することもあるのです。

 

もしも、漆喰の重ね塗り工事を勧められたときは…そのリフォーム業者では工事をしないで、必ず屋根の専門業者にご相談ください。

 

通りすがりのリフォーム営業よりも危険な「アンテナ業者」の実態をご紹介します。

通りすがりのリフォーム営業。

 

この地域を担当している…

 

近くで工事をやっていて…

 

親方から言われて来ました…

 

これらはすべて悪質なリフォーム営業の手口でしたが、これだけではありませんでした。

 

屋根の上にあるものといえば…それはテレビアンテナです。

 

最近の強風による影響でしょうか、屋根の上に設置されているテレビアンテナが倒れかかったお宅を狙った悪質なリフォーム営業が増えているのです。

 

またケーブルテレビなどへの加入によって不要になったアンテナを格安で安く撤去するという手口で突然現れ、屋根のリフォーム、はたまた外装のリフォームまで勧められた方もいらっしゃるようです。

 

先日のブログでアップした瓦屋根の漆喰工事も、実はきっかけはアンテナの撤去から始まった話でした。

 

※この手口を使ったのは埼玉県越谷市の有限会社エコプランニングという会社です。

 

悪質なリフォーム会社は、いまこの瞬間もどこかの家に狙いを定めているのです。

 

皆様、くれぐれもこういったリフォーム営業には気をつけてください。

【屋根修理】棟の漆喰の重ね塗りは全く意味のないんでムダな工事!正しい棟の修理をご覧ください。

「餅は餅屋」ということわざがあります。

 

何事においても、それぞれの専門家に任せるのが一番良いということの例えです。

 

今回は、リフォーム業者から勧めら瓦屋根の棟の修理を行った結果、工事が終わった後に思いもよらないトラブルに見舞われたお客様からのご相談をご紹介します。

 

事の発端は、庭に落ちていた漆喰の塊をお客様が発見されたことに始まります。

 

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庭に落ちていた漆喰の塊がコレです。

 

施工中の写真がまとめられた報告書かわお手元にあるということで、早速その書類を拝見したのですが、その内容を見て更に驚きました。

 

この工事を施工したのは埼玉県越谷市にある「有限会社エコプランニング」というリフォーム会社です。

 

本来であれば施工した会社名などは一切公表しないのですが、工事内容があまりにも悪質なことから、あえて公表させていただきました。

 

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既存棟瓦を撤去して...

 

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なんと、古い土を除去しないで漆喰を塗っています。

 

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更に、黒漆喰を塗った後に白漆喰を重ね塗りしています。

 

これは全く意味のない工事です。

 

現在流通している南蛮入り漆喰は、重ね塗りは不要なんです。

 

こんな工事をするのであれば、黒漆喰だけで止めておいたほうがまだマシです。

 

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棟瓦を戻して屋根の修理が終わり…

 

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その後塗装工事を行ったようです。しかし写真のように隅棟際の瓦はズレたまま。

 

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棟の取り直し工事を行う場合、棟周辺の瓦を正規の位置戻してあげたうえで再固定をし直すことが必須なのですが、こちらの業者さんはそんなのお構いなしで、ただ棟を直しただけ。

 

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この工事の見積金額です。

「下地取付」とありますが、写真で見る限りは下地は何もしておりません。

 

これが屋根の知識・技術を持ち合わせていないリフォーム業者さんの工事なのです。

 

こんないい加減な工事で約26万円、詐欺みたいな工事です。

 

後日、お客様がこの業者さんにクレームを出したそうです。

 

すると「今度はちゃんとした屋根屋さん連れてきて、きちんとした工事をしますから」と言ってきたようです。

 

だったら最初から正しい工事をしていれば全く問題のなかったことです。

 

担当営業マンが「今までこの方法でやってきたから絶対大丈夫」とまで言っているようですが、こんないい加減な仕事しか出来ないのに、なにが大丈夫なんでしょうか。

 

こんな被害に遭わないために...

 

正しい棟の取り直し工事をご紹介します

 

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まずは既存の棟瓦を撤去、元々施工されていた漆喰や土を撤去します。

 

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続いて棟金具を設置、そこへ防腐処理された垂木を固定します。

 

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棟際の瓦は再固定し直します。

 

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金具、垂木の設置が終わると南蛮入り漆喰を施工します。

 

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棟瓦はパッキン付きのステンレスビスで固定します。

先に設置した垂木にビスが効いているのです。

 

なおモニエル瓦の棟瓦は、元々釘穴が2カ所あいております。

 

ビスを固定する際はドリルで穴をあけ直し、元々あいている穴はコーキング剤等で塞ぐ必要があります。

 

隅棟や本棟際の瓦は大きな地震が発生するとズレ落ちてくる可能性があるのです。

 

実際に東日本大震災後に伺った屋根調査では、固定されていない瓦はズレ落ちていたのです。

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(東日本大震災後にズレが生じたモニエル瓦)

 

屋根は普段なかなか目にすることが出来ないことから、悪質なリフォーム営業の格好の的になっています。

 

訪問販売をしているリフォーム会社にまともな会社はありません。

 

そんなリフォーム会社が勧めてくる屋根工事は、ハッキリ申し上げるとお金を無駄にするだけです。

 

大切な住まいを守るためにも、また来るべき震災に備えるためにも、屋根の修理やメンテナンスは屋根の専門家が手掛ける、正しい屋根の修理を行うことが大切なのです。

【瓦屋根】1級かわらぶき技能士が手掛ける日本瓦の棟積み直し工事(2段目から完了まで)

先日投稿させていただいた1級かわらぶき技能士が手掛ける日本瓦の棟積み直し(取り直し)工事の続編です。

 

現在の日本瓦の棟積み直し工事は、全日本瓦工事業連盟(全瓦連)において推奨されている耐震耐風性能を確保した「ガイドライン工法」という工法での施工を行っております。

 

屋根工事も施工できるリフォーム業者さんのホームページを拝見しますと、依然として銅線を表で大回しにして緊結する工法で工事をなさっておられます。

 

この工法は決して間違いではありませんが、旧式の施工方法であって、耐震耐風性能において効果がないことがすでに実証されているものなのです。

 

それらを踏まえたうえで、2段目から工事完了までの様子をご覧いただきたいと思います。

 

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熨斗瓦は銅線を使って緊結します。

 

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2段目の熨斗瓦の施工が完了したら垂木をめがけて棟用強化金具を設置し、そこへ鉄筋を固定します。これが全瓦連の推奨するガイドライン工法(鉄筋工法)となります。

 

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(棟用強化金具の施工の様子)

 

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熨斗瓦を鉄筋に緊結します。

 

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引き続き3段目の施工に入ります。

 

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(3段目施工完了の様子)

 

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4段目の施工に入ります。

 

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ここから棟瓦の施工に入ります。

 

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棟瓦の固定は、鉄筋に緊結した銅線を棟瓦の内側から表に向かって通します。

 

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表に出た銅線を緊結して施工が完了です。

 

今回の施工は1級かわらぶき技能士で厚生労働省のものづくりマイスターにも認定されている深井瓦店(千葉県松戸市)の深井忠一氏に手掛けていただきました。

 

屋根工事、特に日本瓦(和形)は施工する職人さんの技量次第でその仕上がりはかなり違ってまいります。

 

私のほうでお請けする全ての屋根工事は、日本でもトップクラスの職人さんが携わっております。

【瓦屋根】1級かわらぶき技能士が手掛ける日本瓦の棟積み直し工事(解体から1段目まで)

日本瓦の屋根でリフォーム業者さんがよく施工される工事に「漆喰の塗り直し(詰め直し)」があります。

 

しかし、この工事は見た目だけよくなる、云わば「その場しのぎの工事」で、根本的な解決にはなっていないのです。

 

日本は大きな地震がいつきてもおかしくないと言われております。

 

来るべき震災に備え、屋根を補強する意味からも、日本瓦の棟部分の漆喰が剥がれていたり、棟に歪みが発生しているようであれば、「耐震」を見据えたメンテナンスをすることが望ましいのです。

 

そこで今回は、国家資格である1級かわらぶき技能士が、全日本瓦工事業連盟(全瓦連)の推奨するガイドライン工法に沿った技術で施工する、本当に正しい「棟の積み直し工事」の模様をご覧に入れたいと思います。

 

まずは現地調査時の写真より。

棟が歪んでいるのがご覧になれると思います。

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漆喰の剥がれなどはありませんが、棟の歪みが酷いことから、今回は棟の積み直し工事のご依頼をいただきました。

 

【工事1日目 解体】

 

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まずは既存の棟瓦を丁寧に解体していきます。

 

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1段目の熨斗瓦と2段目の熨斗瓦の角度の違いがご覧になれるかと思いますが、これが将来的に「雨漏り」へと繋がる状態なのです。

 

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下地(ルーフィング材や瓦桟木)の状態は悪い状態ではありませんでした。

よって棟の解体が完了したら、引き続き棟の積み直し工事に入っていきます。

 

【工事2日目 棟積み直し工事①】

 

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まずは棟際の桟瓦(平瓦)はステンレス釘を使って緊結します。

棟を積み直す場合、棟際の瓦を固定し直すことで、より地震に強い棟を築くことができるのです。

ちなみにピンクの糸がご覧になれると思いますが、これは熨斗瓦を並べていくときの目安とするためのものです。

この糸に合わせて熨斗瓦を並べるのです。

 

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こちらは棟を積み直す時に使用する南蛮入り漆喰です。

 

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棟際に南蛮入り漆喰を盛って、表面を整えているところです。

 

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南蛮入り漆喰を盛ったあとに銅線を通した熨斗瓦を並べていきます。

 

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そして熨斗瓦の角度とラインがまっすぐになるように微調整を行います。

 

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熨斗瓦同士を緊結して1段目の熨斗瓦の施工が完了です。

 

この作業の続きはまた後日アップさせていただきます。

トタン屋根(金属屋根)への重ね葺き工事(カバー工法)事例をご紹介します!

トタン屋根(金属屋根)の改修工事には、葺き替え工事やカバー工法(重ね葺き)があるのですが、今回は三州瓦のメーカー「新東株式会社」から発売されている「かわらSⅡ」を使ったカバー工法の様子をご覧に入れたいと思います。

 

新東「かわらSⅡ」とは

 

 

 

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日本三大瓦のひとつ「三州瓦」のメーカー「新東株式会社」から発売されている金属屋根材です。

 

この屋根材の最大の特徴は、古くなったトタン屋根(金属屋根、瓦棒葺き屋根、桟葺きとも呼ばれています)を撤去することなく施工が可能なことです。

 

基材はガルバリウム鋼板ですが、屋根材表面には天然石ストーンチップが施されているので、耐久性に非常に優れた屋根材なのです。

 

なお、この屋根材は雪害においても非常に優れた屋根材で、札幌市において「落雪防止機能を備えた屋根材」として認められているのです。

 

では工事の様子をご覧に入れたいと思います。

 

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施工前の状態です。

 

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既存の屋根材を剥がす必要はありませんが、金属同士が触れないよう芯木に防水テープを施工します。

 

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軒先の芯木と芯木の間に「補助垂木」を設置します。

そして軒先に「面戸」を施工します。

 

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軒先の施工が完了しました。

 

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あとは本体を施工していくだけです。

 

本日より工事を着手しておりますが、明日には工事が完了する予定です。

 

この工事の模様は、また後日アップさせていただきたいと思います。

【注意喚起】雨樋(雨どい)の不具合を指摘してくるリフォーム営業にご注意を!

「近くで工事をやっているのですが…」

「親方に言ってこいと言われて来たのですが…」

といって屋根の不具合を指摘してくる悪質なリフォーム営業ですな、最近になって新たな手口が発覚しました。

 

それは「雨樋(雨どい)の不具合」を指摘してくる手口です。

 

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(経年劣化による軒どいの割れ)


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(はいどいのズレ)


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(軒どいのズレ)


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(軒どいの歪み)

 

雨どいは、経年によって部品が破損したり、屋根からの落雪によって歪みが発生し、それらが原因となって水漏れが発生するなど、意外と不具合が発生しているケースが多いところなのです。

 

ここに目をつけてきたのが、屋根の不具合を指摘しては屋根に上ろうとする、悪質なリフォーム業者なのです。

 

雨どいのトラブルでよく発生しているのが「雨水の滴る音」で、その原因は「雨どいの詰まり」と「雨どいの歪み」に端を発しているケースがほとんどです。

 

報告では、リフォーム業者が雨どいに割れが発生していることを指摘、その場で応急処置としてテープを貼り、後日高額な見積書を持参して工事を迫ってくるということでした。

 

これは明らかに新手のリフォーム営業の手段のひとつになりますので、くれぐれもこのような悪質なリフォーム営業に被害に遭われないよう、ご家族、ご近所様、ご友人様などで情報を共有していただければ幸いです。