後悔しないための本当に正しい屋根リフォームがここにある!

屋根業界にいるから伝えられる真実...屋根の点検・調査から見た屋根の状態や屋根リフォーム工事の様子、悪質なリフォーム営業の手口、はたまた趣味のお話しなど、皆様のためになる話題をご紹介していきたいと思います。

【ペンタくん】屋根の漆喰の剥がれを指摘されたお客様からのご相談とその手口

屋根を狙ったリフォーム営業が後を絶ちません。

 

以前書いたブログでは、その手口の一部をご紹介したのですが、今回は実際にリフォーム営業の訪問を受けたお客様からのご相談内容と、その解決策をご紹介したいと思います。

 

【東京都多摩市に拠点をおくリフォーム会社】

東京、神奈川、千葉、埼玉に11店舗を構える「ペンタくん」というリフォーム会社だそうです。

 

ホームページを見ると「塗装」をメインにやっていることがよくわかります。

 

【営業の手口】

営業マンが突然訪ねてきて、1階の瓦屋根の漆喰の剥がれを指摘、また2階の屋根の漆喰も黒くなっているので、全面修理が必要だと言ってきたそうです。

 

修理には足場が必要なことを話していることから、屋根をきっかけに塗装工事にも繋げようとする姿勢がよくわかります。

 

【ここで注意するポイント】

漆喰の剥がれを指摘し、修理が必要だと勧めてくる業者の多くは、屋根の知識を持ち合わせていない業者です。

 

そのような業者が行う工事は、漆喰を重ね塗りして見た目だけをキレイに仕上げるだけです

f:id:yuttariyakumo381:20180410214203j:image

(厚く塗られた漆喰工事の例)

 

漆喰は厚塗りをすることで雨漏りに直結する「ダメ工事」の典型です。
f:id:yuttariyakumo381:20180410214551j:image

一見するとキレイになっている漆喰表面ですが…

f:id:yuttariyakumo381:20180410214304j:image

漆喰の表面から熨斗(のし)瓦の端部まで約10mmしかありません。

 
f:id:yuttariyakumo381:20180410214832j:image

本来は漆喰表面から熨斗瓦端部までは30mm程度の余裕が必要なのです。


f:id:yuttariyakumo381:20180410215041j:image

(ラバーロックと漆喰の厚塗り)

隅棟と大棟の取り合い部分に隙間が出来てしまったため、漆喰を塗ったものと推測できます。

 

隅棟と大棟の取り合い部分に隙間が出来るのは、経年によって隅棟が全体的に軒先のほうにズレてきているために発生するものです。

 

「隙間が出来たから漆喰で埋める」なんていうのは、屋根の知識を持ち合わせていないリフォーム会社がよく行っている工事です。

 
f:id:yuttariyakumo381:20180410215832j:image

(経年によって発生する隅棟と大棟の取り合い部分の隙間)

このような症状は、築30年前後を迎える瓦屋根でよく見られます。

このような症状が発生しているのであれば「棟の積み直し工事」がお勧めです。


f:id:yuttariyakumo381:20180410221126j:image

(日本瓦、棟の解体の様子)
f:id:yuttariyakumo381:20180410221429j:image

(解体中の棟の様子)
f:id:yuttariyakumo381:20180410221143j:image

(日本瓦の棟積み直し工事の様子)

 

【結論】

漆喰が剥がれている場合、見た目だけの修理で漆喰の重ね塗りをしてしまうと、かえって雨漏りを誘発する可能性がありますので、リフォーム営業から屋根の不具合や異常を指摘されたときは、くれぐれもご注意ください。

 

言いかえるならば、リフォーム営業から「今すぐやらないと雨漏りする」「大変なことになる」と言われたときは、逆に「当面は大丈夫だ」と安心してもいいかもしれませんね。